Vero細胞の物語 ~その樹立からゲノム構造の決定、そして未来へ~

内容

1.日本で生まれたVero細胞

2.何故、私たちはVero細胞の全ゲノム配列を決定しようとしたのか

3.多施設共同研究チームの発足

4.シード細胞の選択

5.核型の解析とは

6.アフリカミドリザルの核型とVero細胞の核型

7.雌ザル由来のVero細胞

8.ゲノム配列解読

9.アフリカミドリザルのゲノム配列公開

10.Vero細胞のゲノム配列解読でわかったこと

 (1)Vero細胞はAfrican green monkeysChlorocebus sabaeusに由来する

(2)ウイルス抑制に働くI型インターフェロン遺伝子クラスターの欠失

(3)細胞周期のブレーキ役の欠失

(4)どのようにして両方の12番相同染色体に欠失ができたのだろうか

(5)Vero細胞系列の確認試験として欠失領域情報を利用する

(6)内在性レトロウイルス配列の多様性

11.今後の展望

12.余談

13.引用文献リスト

 

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan