(IASR Vol. 37 p. 59-61: 2016年4月号)
世界保健機関(WHO)は, 2020年までにWHO 5地域以上で麻疹および風疹の排除(質の高いサーベイランスのもとで, 特定の地域や国において, 地域的な伝播が12カ月以上にわたり起こっていない状態)を達成するという目標を掲げており, その目標を含んだ世界のワクチン行動計画書(the global vaccine action plan: GVAP)は2012年の世界保健総会において支持を受けている(本号18ページ)。わが国はWHO西太平洋地域(WPR)に属し, WPRでは2003年より麻疹排除事業が実施されている(本号4ページ)。WHO西太平洋地域事務局は, 2014年にオーストラリア, マカオ, モンゴル, 大韓民国, 2015年には日本, ブルネイ・ダルサラーム, カンボジアが麻疹の排除状態にあることを認定した。
病原微生物検出情報(IASR)月報に掲載された特集関連情報の記事です。