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三重県におけるサポウイルスとノロウイルスの検出状況(2017~2022年)

(IASR Vol. 44 p62-64: 2023年4月号)
 

三重県感染症発生動向調査に基づき, 2017~2022年に県内の病原体定点医療機関等より搬入された感染性胃腸炎患者検体におけるサポウイルス(SaV)とノロウイルス(NoV)の検出状況について報告する。SaVの検出はcapsid領域を標的としたコンベンショナルPCR法1)により, NoVの検出はreal-time PCR法およびコンベンショナルPCR法2,3)により行った。またcapsid領域の遺伝子型別は, 得られたPCR産物の塩基配列をダイレクトシーケンス法により決定し, ノロウイルスタイピングツール4)やBLAST検索, 系統樹解析により同定した。なお, 三重県では感染性胃腸炎の病原体検査としてSaVとNoVのほかに, A群ロタウイルス, アストロウイルス, アデノウイルス, エンテロウイルスの検索も同時に行っている。

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