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腸管アデノウイルス(アデノウイルス41型)による集団胃腸炎事例, 2022年5月―大阪市

(IASR Vol. 43 p216-218: 2022年9月号)

 

 アデノウイルスは主要な胃腸炎ウイルスの1つである。アデノウイルスF種に分類される40型と41型(HAdV-40/41)は主に小児の胃腸炎に関連しており, 「腸管アデノウイルス」とも呼ばれ, 潜伏期間は3~10日とされている1)。アデノウイルス胃腸炎は散発例が多い一方で, 施設等における集団事例は札幌市, 東京都, 広島市など数例の報告に限られる2-4)。2022年5月, 大阪市でHAdV-41胃腸炎の集団事例が初めて探知されたため報告する。

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