(IASR Vol. 38 p.171-172: 2017年8月号)
日本紅斑熱は1984年に, マダニに刺咬されることにより, リケッチア・ジャポニカ(Rickettsia japonica)に感染し, 発症する感染症として馬原らによって初めて報告され1,2)その後, 4類感染症の中で最も発生数の多い感染症の一つとなっている3)。発熱, 発疹, マダニによる刺し口を特徴とするが, 刺し口は確認されないこともある。山口県では2010年6月に初めて患者が報告されて以来, 患者の発生報告は漸増しており, 2017年4月末までに12例が確認されている(表)。