国立感染症研究所

 エロモナス(Aeromonas)の研究の歴史は古く、1800年代の末期にはカエルの“red leg”の病原菌として認識されていた。本菌のヒト感染症へのかかわりは1950年代中頃から報告されたが、特に1970年代からは本菌による下痢症に対 する関心が高まり、わが国では1982(昭和57)年にエロモナス属菌のうちA. hydrophila および A. sobria(エロモナス・ハイドロフィラ/ソブリア)が新たに食中毒菌に指定された。しかしその後、本菌の分類は複雑化していることから、はじめに分類の概略を示す。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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