国立感染症研究所

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ポリオの疫学と実験室診断

  感染症情報センター

  世界ポリオ根絶計画 (Global Polio Eradication Initiative)

   

エンテロウイルスの実験室診断と基礎的な研究

  エンテロウイルス71受容体としてのP-selectin glycoprotein ligand-1の同定

  エンテロウイルス71(EV71)は、一般的な小児の発熱性疾患である手足口病の主要な原因ウイルスである。手足口病の症状は一般に軽く、予後も良好であるが、EV71は時として重篤な中枢神経疾患の大規模な流行を引き起こす。我々  は、ヒトT細胞cDNAライブラリーを用いてEV71結合分子の発現クローニングを行い、EV71がP-selectin glycoprotein ligand-1 (PSGL-1; CD162)に結合することを見いだした。PSGL-1は、おもに白血球表面に発現するシアロムチンファミリー蛋白質で、セレクチンやケモカインとの結合により初期炎症反応で重要な機能を果す。EV71はヒトPSGL-1のアミノ末端領域に結合し、ヒトPSGL-1発現マウス細胞がEV71感受性を獲得したことから、EV71の機能的受容体であることが示された。EV71分離株にはPSGL-1結合株・非結合株が存在し、非白血球系細胞ではEV71はPSGL-1非依存的に感染増殖することが明らかとなった。PSGL-1依存的EV71感染機構の解析は、手足口病や中枢神経疾患等、EV71感染症の病原性発現の分子的基盤の解明に役立つことが期待される。 (西村順裕, 清水博之 ウイルス 第59巻 第2号, pp195-204, 2009)

       

 

ポリオウイルスの野生株封じ込め

  野生株ポリオウイルスの実験室封じ込め

 

 

最終更新日 2012年10月26日(金曜)19:12

参照数: 7529

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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