国立感染症研究所

ILEAN試験における余剰検体の二次利用について

(平成27年2月17日23時59分をもちまして症例登録を終了することとなりました)

平成23年7月15日作成
平成27年2月26日更新
真菌部
担当者 浦井

 

 本研究において、患者様の検体(血液その他の無菌的液性検体、気管支肺胞洗浄液、喀痰、生研組織等)から分離培養された真菌は、診療の向上等のための貴重な試料となりうるため、国立感染症研究所真菌部において継続的に保存することがあります。保存した真菌は、本研究とは直接関係のない、以下の研究に使用し、その成果を公表することがあります。患者様の情報等には結びつかないように匿名化しておりますので、患者様に新たな不利益をもたらす可能性はありません。

1.分離菌の頻度・感受性の推移等の疫学的解析
どのような真菌が分離されやすいか(分離菌の頻度)、また、薬がどのくらい効きやすいか(感受性)、そして、その推移を知ることは、重要な情報となります。そのため、今回得られた菌に関して、分離菌の頻度や感受性の推移等の疫学的な解析を行い、公表することがあります。

2.微生物学的解析
 薬の効きにくさ(耐性)や病気の起こしやすさ(病原性)は、個々の菌で異なり、そのような菌自体の特性や遺伝子を詳しく調べることがあります。なお、患者様の遺伝子を調べることはありません。また、稀な真菌等については、どのようにして感染したのか(感染経路)等の詳細を調べて、これらの成果を公表することがあります。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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