(IASR Vol. 41 p210: 2020年11月号)
これまでの東日本大震災に関連するレジオネラ症の報告のうち, がれき撤去作業や浸水建造物清掃が感染経路と考えられるものが4例あった1)。津波と同様に, 河川氾濫や堤防越水等の水害被災地では, 市街地等に広がった浸水に伴い, 河川の底や堤防付近等の泥が多量に運ばれた後, 乾燥して土埃となって空気中に舞い, レジオネラ症を引き起こす可能性がある。今回は, 実際の水害被災地で, 泥のなかにレジオネラ属菌が生息しているのかを調査した。
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