国立感染症研究所

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麻疹 2018年2月現在

(IASR Vol. 39 p49-51: 2018年4月号)

麻疹は発熱, 発疹, カタル症状を3主徴とする急性のウイルス性感染症である。原因ウイルスである麻疹ウイルスは空気感染, 飛沫感染, 接触感染で伝播し, その感染力は極めて強い。また麻疹ウイルスは一時的に宿主の免疫機能を抑制し, 約3割の患者が合併症を併発する。肺炎や脳炎を合併した場合には死亡することもある。2016年においても途上国の小児を中心に推定89,780人が麻疹により死亡したとされている(http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs286/en/)。

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