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茨城県と川崎市における2016/17シーズンに検出されたヒトノロウイルスGII.P16-GII.2の分子疫学

(掲載日 2016/12/28) (IASR Vol. 38 p.19-20: 2017年1月号)

ヒトノロウイルス(HuNoV)は、冬季に発生する感染性胃腸炎の主な原因の一つであり、終生再感染を起こすことが知られている1)。また、世界中で引き起こされている本疾患の約2割が本ウイルスを原因としていることが報告されている2)。現在、HuNoVは、系統学的に遺伝子群I(GI)とII(GII)に分類され、さらに GIは9種類(GI.1~GI.9)、GIIは22種類(GII.1~GII.22)の遺伝子型に分類されている3)。その中で、本邦では過去10シーズンにおいてGI.2、GI.3、GI.4、GI.6、GII.2、GII.3、GII.4、GII.6およびGII.17などが本疾患から主に検出されている4)

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