1.緊急提言について
「風疹流行にともなう母児感染の予防対策構築に関する研究(班長:平原史樹横浜市立大学大学院医学研究科教授)」班において、この度、「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」(以下「緊急提言」という。)が取りまとめられた。
*当該研究は、厚生労働科学研究費補助金新興・再興感染症研究事業「水痘、流行 性耳下腺炎、肺炎球菌による肺炎等の今後の感染症対策に必要な予防接種に関する研究(主任研究者:岡部信彦・国立感染症研究所感染症情報センター長)」の分担研究として実施しているもの。
「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」
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(注)P13に掲載の各地ブロック相談窓口(2次施設)は変更されています。
→最新版はこちら(2018年1月22日更新)
2.緊急提言の内容
以下の3章で構成されている。
(1)予防接種の勧奨
- 風しん流行を阻止するため、風しんの定期予防接種強化の必要性を指摘
- 妊婦への感染波及を抑制するため、特に、妊婦の夫、子供及びその他の同居家族等への接種を勧奨
(2)風しん罹患妊娠女性への対応
- 妊娠女性への対応診療指針(フローチャート)を策定
(3)流行地域における疫学調査の強化
- 風しんの流行発生地域において必要な調査事項を整理
3.緊急提言を踏まえた対応
(1)9月9日に記者発表及び課長通知を発出
[通知] 厚生労働省健康局結核感染症課長→PDF
(2)ワクチンメーカーにおいて、今年度中にワクチンの増産を予定
(3)MRワクチンの2回接種など、予防接種を取り巻く重要な課題を今後、検討会で検討する
(4)その他(広報等)
- 厚生労働省、国立感染症研究所、すこやか親子21等のホームページに緊急提言を掲載
- 日本産婦人科医会において、会報及びホームページにより会員に周知
- 日本医師会においても、広報等で会員に周知