(IASR Vol. 40 p91-92:2019年5月号)
2018(平成30)年8月, 鹿児島市のA医療機関から非チフス性サルモネラ属菌O7による菌血症が数例相次いでいるという報告が鹿児島感染制御ネットワーク(KICN)事務局(鹿児島大学病院)にあった。すでにA医療機関から鹿児島市保健所に報告がなされ, 患者への調査が開始されていた。KICN事務局から鹿児島県内の医療機関にメーリングリストを通じて注意喚起を行ったところ, 他の複数の医療機関からも同様の報告があり, 同年7~9月にかけて鹿児島県内で非チフス性サルモネラ属菌O7菌血症患者が11人発生していたことが判明した。なお, この期間中に鹿児島県内でサルモネラ属菌による食中毒は報告されていなかった。
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