発生動向総覧
〈第45週コメント〉 11月14日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 349例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例
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菌種:S. sonnei(D群)2例_感染地域:神奈川県1例、タイ/ベトナム1例
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腸管出血性大腸菌感染症41例(有症者24例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内40例、トルコ1例 国内の感染地域:埼玉県9例*、東京都4例、秋田県3例、岩手県2例、群馬県2例、鹿児島県2例、山形県1例、神奈川県1例、長野県1例、岐阜県1例、静岡県1例、三重県1例、和歌山県1例、福岡県1例、佐賀県1例、長崎県1例、不明8例 * 保育所における集団発生(O121 VT2)を含む 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、2歳(8例)、3歳(1例)、4歳(2例)、5歳(1例)、6歳(1例)、10代(1例)、20代(5例)、30代(2例)、40代(3例)、50代(2例)、60代(7例)、70代(2例)、80代(3例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O121 VT2(12例)、O157 VT1・VT2(11例)、O157 VT2(8例)、O103 VT1(2例)、O26 VT1(1例)、O26 VT不明(1例)、O145 VT1(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(4例) 累積報告数:3,514例(有症者2,229例、うちHUS 87例.死亡9例)
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4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域:神奈川県1例_感染源:貝、焼肉 感染地域:福岡県1例_感染源:豚肉鍋
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A型肝炎3例(感染地域:国内(都道府県不明)1例、パキスタン2例) チクングニア熱1例(感染地域:インドネシア)
つつが虫病21例
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感染地域:静岡県7例、岐阜県5例、青森県1例、福島県1例、群馬県1例、千葉県1例、神奈川県1例、和歌山県1例、広島県1例、高知県1例、国内(都道府県不明)1例
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デング熱3例(感染地域:フィリピン1例、ラオス1例、インド1例) 日本紅斑熱3例(感染地域:三重県1例、島根県1例、熊本県1例) ライム病1例(感染地域:愛知県)
レジオネラ症13例(肺炎型13例)
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感染地域:岩手県1例、宮城県1例、千葉県1例(温泉)、静岡県1例、愛知県1例、滋賀県1例(温泉)、大阪府1例、福岡県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)2例、韓国2例(うち1例温泉) 年齢群:50代(1例)、60代(7例)、70代(4例)、80代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢8例(腸管アメーバ症7例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都1例、長野県1例、大阪府1例、大分県1例、国内(都道府県不明)4例 感染経路:性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、経口感染2例、不明3例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、異性間・同性間不明1例)
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急性脳炎2例 |
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ノロウイルス1例_年齢群:0歳 病原体不明1例_年齢群:4歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型3例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(年齢群:30代)
後天性免疫不全症候群12例(AIDS 6例、無症候5例、その他1例) |
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感染地域:国内8例、中国(香港)1例、国内・国外不明3例 感染経路:性的接触9例(異性間2例、同性間6例、異性/同性間1例)、不明3例
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ジアルジア症1例(感染地域:アルジェリア)
髄膜炎菌性髄膜炎1例 |
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感染地域:大阪府 年齢群:70代
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梅毒13例(早期顕症I期1例、早期顕症II期6例、無症候6例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症3例 |
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遺伝子型:VanA 1例_菌検出検体:便 遺伝子型:VanB 1例_菌検出検体:ドレーンチューブ 遺伝子型:VanC 1例_菌検出検体:便
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風しん33例(検査診断例23例、臨床診断例10例)
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感染地域:神奈川県8例、愛知県4例、兵庫県4例、千葉県3例、東京都2例、熊本県2例、宮城県1例、京都府1例、国内(都道府県不明)6例、中国1例、タイ1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、4歳(1例)、5~9歳(1例)、10~14歳(1例)、15~19歳(3例)、20~24歳(4例)、25~29歳(4例)、30~34歳(3例)、35~39歳(6例)、40代(8例) 累積報告数:1,999例(検査診断例1,476例、臨床診断例523例)
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麻しん2例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:東京都1例、神奈川県1例 年齢群:30~34歳(2例) 累積報告数:277例〔麻しん(検査診断例141例、臨床診断例66例)、修飾麻しん(検査診断例70例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):64例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:43例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、宮崎県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ2例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:7例_感染地域:福島県4例、東京都1例、中国1例、台湾1例
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(補)2012年第44週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢3例〔菌種:S. flexneri(B群)1例_感染地域:三重県.菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:ベトナム1例、バングラデシュ/パキスタン1例〕、腸チフス1例(感染地域:タイ/インド)、パラチフス1例(感染地域:インド)、デング熱1例(感染地域:タイ)、レジオネラ症1例(感染地域:大阪府.死亡)、レプトスピラ症1例(感染地域:宮崎県_感染原因:不明)、急性脳炎5例〔単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:70代.病原体不明4例_年齢群:2歳(1例)、3歳(1例)、6歳(1例)、30代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例〔30代(1例.死亡)、60代(1例)、70代(3例.うち1例死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanC_菌検出検体:胸水)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では沖縄県(2.21)、佐賀県(1.13)、福島県(0.49)、岐阜県(0.28)、埼玉県(0.21)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は3,511例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約73%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では佐賀県(1.91)、宮崎県(1.56)、山形県(0.90)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第42週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では山形県(4.20)、山口県(3.56)、富山県(2.62)、宮崎県(2.58)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第42週以降増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(20.50)、兵庫県(19.91)、石川県(18.41)、福岡県(17.56)が多い。水痘の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では佐賀県(3.04)、山形県(2.87)、徳島県(2.09)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では秋田県(2.97)、山形県(2.53)、宮崎県(2.47)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岩手県(0.23)、高知県(0.20)、香川県(0.10)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では広島県(0.14)、新潟県(0.12)、高知県(0.10)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第35週以降減少が続いている。都道府県別では香川県(1.10)、愛媛県(0.43)、山口県(0.33)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では山形県(2.13)、大分県(1.89)、岩手県(1.88)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では群馬県(4.13)、栃木県(3.14)、埼玉県(3.00)、宮城県(2.67)が多い。
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