発生動向総覧 〈第51週コメント〉 12月26日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 356例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例
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菌種:S. flexneri(B群)2例_感染地域:バングラデシュ1例、南スーダン1例
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腸管出血性大腸菌感染症14例(有症者5例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内14例 国内の感染地域:大分県3例、福岡県2例、北海道1例、千葉県1例、石川県1例、岡山県1例、熊本県1例、不明4例 年齢群:1歳(1例)、4歳(1例)、10代(1例)、20代(1例)、30代(3例)、40代(2例)、50代(3例)、70代(1例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(3例)、O111 VT1・VT2(2例)、O157 VT2(2例)、O8 VT1(1例)、O26 VT1(1例)、O91 VT1(1例)、その他・不明(4例) 累積報告数:3,724例(有症者2,337例、うちHUS 94例.死亡9例)
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パラチフス1例(感染地域:インド/中国) |
4類感染症:
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回帰熱1例(感染地域:アルジェリア)
つつが虫病11例
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感染地域:鹿児島県5例、神奈川県1例、岐阜県1例、静岡県1例、和歌山県1例、熊本県1例、宮崎県1例
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デング熱2例(感染地域:ベトナム1例、ミャンマー1例) 日本紅斑熱1例(感染地域:熊本県)
レジオネラ症15例(肺炎型13例、ポンティアック型1例、無症状病原体保有者1例)
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感染地域:富山県3例、大阪府2例、宮城県1例、福島県1例、埼玉県1例、福井県1例、愛知県1例、兵庫県1例(温泉)、熊本県1例、滋賀県/大阪府1例、国内(都道府県不明)2例(うち1例温泉) 年齢群:40代(2例)、50代(3例)、60代(5例)、70代(2例)、80代(1例)、90代(2例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢16例(腸管アメーバ症14例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:東京都2例、京都府2例、埼玉県1例、神奈川県1例、岐阜県1例、大阪府1例、広島県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)5例、スペイン/ポルトガル1例 感染経路:性的接触7例(異性間4例、同性間1例、異性/同性間1例、異性間・同性間不明1例)、経口感染3例、不明6例
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ウイルス性肝炎8例 |
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B型5例_感染経路:性的接触5例(異性間1例、同性間2例、異性間・同性間不明2例) C型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、同性間1例)EB1例_感染経路:不明
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急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:10~14歳)
クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型3例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:50代(1例)、70代(1例)、80代(1例)
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後天性免疫不全症候群5例(AIDS 1例、無症候4例) |
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感染地域:国内4例、タイ1例 感染経路:性的接触5例(異性間1例、同性間3例、異性/同性間1例)
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ジアルジア症1例(感染地域:愛知県) 梅毒10例(早期顕症I期1例、晩期顕症1例、無症候8例) 破傷風1例(年齢群:60代)
風しん51例(検査診断例40例、臨床診断例11例) |
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感染地域:東京都15例、神奈川県7例、大阪府6例、埼玉県3例、千葉県3例、長野県2例、北海道1例、宮城県1例、京都府1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)11例 年齢群:1歳(2例)、5~9歳(1例)、15~19歳(2例)、20~24歳(13例)、25~29歳(8例)、30~34歳(7例)、35~39歳(6例)、40代(10例)、50代(2例) 累積報告数:2,294例(検査診断例1,713例、臨床診断例581例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例3例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:神奈川県2例、国内(都道府県不明)3例、インドネシア1例 年齢群:0歳(1例)、2歳(1例)、4歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:292例〔麻しん(検査診断例140例、臨床診断例77例)、修飾麻しん(検査診断例75例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):67例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:45例_感染地域:愛知県19例、宮崎県7例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ2例、タイ/カンボジア1例 D9:9例_感染地域:岡山県4例、千葉県2例、栃木県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:7例_感染地域:福島県4例、東京都1例、中国1例、台湾1例
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(補)2012年第50週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:不明_感染源:不明)、エキノコックス症1例(単包条虫_感染地域:ボリビア)、デング熱1例(感染地域:フィリピン)、日本紅斑熱2例(感染地域:三重県1例、広島県1例)、急性脳炎3例〔ノロウイルス1例_年齢群:2歳.単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:70代.病原体不明1例_年齢群:0歳〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔30代(1例)、50代(1例.死亡)、70代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では群馬県(13.07)、佐賀県(8.63)、埼玉県(5.81)、沖縄県(5.69)、栃木県(5.41)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は4,217例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約71%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第45週以降増加が続いている。都道府県別では宮崎県(1.19)、山形県(1.17)、北海道(1.00)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では富山県(4.31)、石川県(4.17)、北海道(4.01)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では愛媛県(25.70)、香川県(25.27)、大分県(24.61)が多い。水痘の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では宮崎県(5.56)、鹿児島県(3.85)、宮城県(3.79)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では茨城県(1.48)、福島県(1.04)、石川県(1.00)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では岩手県(0.30)、愛媛県(0.24)、新潟県(0.20)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では千葉県(0.09)、長崎県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では千葉県(0.25)、新潟県(0.25)、香川県(0.23)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮城県(1.57)、山形県(1.57)、岩手県(1.43)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では埼玉県(3.22)、宮城県(2.92)、青森県(2.83)が多い。
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