発生動向総覧
〈第52週コメント〉 1月8日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 413例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢1例
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菌種:S. flexneri (B群)_感染地域:インド/ネパール
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腸管出血性大腸菌感染症14例(有症者8例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内14例 国内の感染地域:宮城県1例、茨城県1例、栃木県1例、東京都1例、新潟県1例、長野県1例、三重県1例、京都府1例、大阪府1例、熊本県1例、不明4例 年齢群:3歳(1例)、4歳(1例)、20代(2例)、30代(1例)、40代(2例)、50代(3例)、60代(1例)、80代(3例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(5例)、O91 VT1(1例)、O157 VT1(1例)、O157 VT2(1例)、その他・不明(6例) 累積報告数:3,746例(有症者2,350例、うちHUS 94例.死亡9例)
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パラチフス2例(感染地域:北海道1例、インド1例) |
4類感染症:
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つつが虫病14例
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感染地域:鹿児島県4例、宮崎県3例、千葉県2例、福島県1例、群馬県1例、東京都1例、静岡県1例、熊本県1例
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デング熱2例(感染地域:フィリピン1例、カンボジア1例)
レジオネラ症9例(肺炎型9例)
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感染地域:兵庫県2例(うち1例温泉)、北海道1例、茨城県1例、埼玉県1例、新潟県1例、石川県1例、香川県1例(温泉)、米国1例 年齢群:40代(1例)、50代(2例)、60代(2例)、70代(3例)、80代(1例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢18例(腸管アメーバ症16例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:千葉県2例、大阪府2例、栃木県1例、東京都1例、石川県1例、三重県1例、山口県1例、長崎県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)6例、ネパール1例 感染経路:性的接触5例(異性間1例、同性間4例)、経口感染4例、不明9例
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ウイルス性肝炎4例 |
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B型3例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、異性間・同性間不明1例)、不明1例 サイトメガロウイルス1例_感染経路:不明
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急性脳炎2例 |
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水痘帯状疱疹ウイルス1例_年齢群:3歳 病原体不明1例_年齢群:70代
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型3例
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後天性免疫不全症候群17例(AIDS 5例、無症候11例、その他1例) |
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感染地域:国内13例、タイ1例、ウガンダ1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触15例(異性間6例、同性間8例、異性/同性間1例)、不明2例
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ジアルジア症1例(感染地域:ネパール)
髄膜炎菌性髄膜炎2例 |
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感染地域:千葉県1例(死亡)、神奈川県1例 年齢群:60代(2例)
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梅毒23例(早期顕症I期5例、早期顕症II期6例、無症候12例) 破傷風2例〔年齢群:60代(1例)、70代(1例)〕
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例 |
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遺伝子型:VanA_菌検出検体:胆汁
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風しん46例(検査診断例37例、臨床診断例9例) |
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感染地域:東京都14例、神奈川県6例、埼玉県5例、大阪府5例、群馬県2例、千葉県2例、茨城県1例、愛知県1例、兵庫県1例、香川県1例、国内(都道府県不明)8例 年齢群:15~19歳(3例)、20~24歳(9例)、25~29歳(4例)、30~34歳(10例)、35~39歳(7例)、40代(10例)、50代(3例) 累積報告数:2,353例(検査診断例1,764例、臨床診断例589例)
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麻しん2例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:神奈川県1例、大阪府1例 年齢群:10~14歳(1例)、35~39歳(1例) 累積報告数:293例〔麻しん(検査診断例141例、臨床診断例77例)、修飾麻しん(検査診断例75例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):67例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:45例_感染地域:愛知県19例、宮崎県7例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ2例、タイ/カンボジア1例 D9:9例_感染地域:岡山県4例、千葉県2例、栃木県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:7例_感染地域:福島県4例、東京都1例、中国1例、台湾1例
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(補)2012年第51週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢2例〔菌種:S. sonnei(D群)2例_感染地域:インド1例、ミャンマー/マレーシア/インド1例〕、E型肝炎3例(感染地域:福島県2例_感染源:豚レバー1例、不明1例.感染地域:宮崎県1例_感染源:不明)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:南スーダン)、急性脳炎4例(インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:3歳.インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:10代.単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:80代.病原体不明1例_年齢群:2歳)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(60代.死亡)、髄膜炎菌性髄膜炎1例(感染地域:長崎県_年齢群:10代)、先天性風しん症候群1例(病型:その他_感染地域:埼玉県)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:便)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では群馬県(15.05)、栃木県(10.72)、佐賀県(10.26)、埼玉県(8.08)、沖縄県(7.79)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は3,805例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約74%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では佐賀県(1.05)、山形県(1.03)、北海道(0.91)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では富山県(3.79)、石川県(3.79)、福井県(3.00)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では香川県(21.00)、鳥取県(19.74)、高知県(17.37)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鹿児島県(3.96)、福井県(3.86)、宮崎県(3.86)が多い。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では茨城県(1.21)、石川県(1.21)、福岡県(1.08)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岩手県(0.25)、愛媛県(0.22)、新潟県(0.17)、高知県(0.17)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(0.07)、千葉県(0.06)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では千葉県(0.27)、大分県(0.14)、鹿児島県(0.13)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山形県(1.40)、岩手県(1.35)、福井県(1.23)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では福島県(3.71)、青森県(3.00)、宮城県(2.58)が多い。
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