発生動向総覧
〈第4週コメント〉 1月29日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核315例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例 |
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菌種:S. flexneri (B群)2例_感染地域:インド1例、パキスタン1例
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腸管出血性大腸菌感染症8例(有症者6例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内8例 国内の感染地域:福岡県2例、宮城県1例、愛知県1例、大阪府1例、島根県1例、佐賀県1例、長崎県1例 年齢群:7歳(1例)、10代(1例)、20代(2例)、40代(2例)、60代(2例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(2例)、O157 VT2(2例)、O26 VT1(1例)、O29 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(1例) 累積報告数:28例(有症者21例、うちHUS 2例.死亡なし)
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腸チフス1例(感染地域:インド) パラチフス1例(感染地域:ベトナム) |
4類感染症: |
E型肝炎4例
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感染地域(感染源):東京都2例(豚肉1例、不明1例)、栃木県1例(不明)、広島県1例(不明)
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A型肝炎2例(感染地域:徳島県1例、フィリピン1例)
デング熱3例(デング熱2例、デング出血熱1例)
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感染地域:マレーシア2例、フィリピン1例
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レジオネラ症16例(肺炎型15例、ポンティアック型1例)
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感染地域:東京都3例、兵庫県3例、大阪府2例、茨城県1例、千葉県1例、富山県1例、長野県1例、愛知県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)1例、トルコ1例 年齢群:50代(1例)、60代(3例)、70代(10例)、80代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢12例(腸管アメーバ症11例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都3例、大阪府2例、宮城県1例、福島県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)2例、フィリピン1例、エジプト1例 感染経路:性的接触4例(異性間3例、異性間・同性間不明1例)、不明8例
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ウイルス性肝炎3例 |
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B型2例_感染経路:性的接触1例(異性間)、不明1例 C型1例_感染経路:性的接触(異性間)
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急性脳炎10例 |
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インフルエンザウイルスA型3例_年齢群:7歳(2例)、80代(1例.死亡) インフルエンザウイルスB型4例_年齢群:7歳(1例)、10代(2例)、40代(1例.死亡) インフルエンザウイルス型不明1例_年齢群:6歳 病原体不明2例_年齢群:1歳(2例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型) 劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔年齢群:60代(1例)、80代(2例)〕
後天性免疫不全症候群16例(AIDS 7例、無症候9例) |
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感染地域:国内13例、国内/台湾/フィリピン/ハワイ1例、タイ1例、国外(国不明)1例 感染経路:性的接触15例(異性間8例、同性間7例)、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:福岡県)
侵襲性インフルエンザ菌感染症4例(菌検出検体:血液4例) |
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年齢群:60代(1例)、70代(1例)、80代(1例)、90代(1例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:茨城県 年齢群:10代(死亡)
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侵襲性肺炎球菌感染症15例(菌検出検体:血液11例、血液・髄液4例) |
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年齢群:1歳(4例)、5歳(1例)、40代(1例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(4例)、80代(1例)、90代(1例)
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梅毒13例(早期顕症I期1例、早期顕症II期3例、晩期顕症1例、無症候8例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:不明_菌検出検体:中心静脈栄養カテーテル先
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風しん9例(検査診断例5例、臨床診断例4例)
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断例5例、臨床診断例4例) 感染地域:東京都3例、神奈川県2例、愛知県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:4歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、40代(3例)、50代(2例) 累積報告数:32例(検査診断例21例、臨床診断例11例)
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麻しん18例〔麻しん(検査診断例12例、臨床診断例5例)、修飾麻しん1例〕
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感染地域:京都府5例、愛知県2例、埼玉県1例、神奈川県1例、国内(都道府県不明)1例、フィリピン7例、インドネシア1例 年齢群:0歳(3例)、1歳(1例)、2歳(2例)、3歳(1例)、5~9歳(2例)、15~19歳(1例)、20~24歳(2例)、25~29歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(3例)、60代(1例) 累積報告数:46例〔麻しん(検査診断例31例、臨床診断例14例)、修飾麻しん1例〕
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(補)2013年第4週から2014年第3週までに診断されたものの報告遅れとして、腸チフス1例(感染地域:東京都)、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):神奈川県1例(豚肉)、国内(都道府県不明)1例(不明)〕、急性脳炎5例〔インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:3歳.単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:70代.病原体不明3例_年齢群:1歳(1例)、4歳(2例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔40代(1例)、70代(1例)〕、先天性風しん症候群1例(典型例_感染地域:神奈川県)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は沖縄県(54.12)、大分県(39.62)、宮崎県(37.86)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は807例と前週と比較して増加した。都道府県別では47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(75例)、1~9歳(232例)、10代(45例)、20代(17例)、30代(25例)、40代(22例)、50代(37例)、60代(76例)、70代(118例)、80歳以上(160例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は2,018例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約75%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は島根県(1.87)、鹿児島県(1.51)、鳥取県(1.21)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は山形県(6.40)、新潟県(5.49)、鳥取県(4.32)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は大分県(21.44)、鹿児島県(21.25)、富山県(20.24)である。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は新潟県(3.08)、岩手県(3.03)、宮崎県(3.00)である。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.61)、熊本県(1.06)、福岡県(0.65)である。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.09)、徳島県(0.04)、茨城県(0.03)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は熊本県(0.26)、佐賀県(0.13)、大分県(0.11)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位3位は富山県(1.20)、宮城県(0.75)、福島県(0.71)、沖縄県(0.71)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)は第1週以降増加が続いている。都道府県別では24都道府県から68例報告があり、年齢別では0歳(15例)、1~4歳(46例)、5~9歳(6例)、10代(1例)であった。
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