発生動向総覧
〈第5週コメント〉 2月5日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核309例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢1例 |
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菌種:S. flexneri (B群)_感染地域:岩手県
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腸管出血性大腸菌感染症6例(有症者3例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内6例 国内の感染地域:岡山県2例、埼玉県1例、大阪府1例、兵庫県1例、佐賀県1例 年齢群:7歳(1例)、20代(2例)、40代(2例)、60代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(3例)、O157 VT2(2例)、O157 VT1(1例) 累積報告数:36例(有症者25例、うちHUS 2例.死亡なし)
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腸チフス1例(感染地域:フィリピン) |
4類感染症: |
A型肝炎4例
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感染地域:山梨県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)1例、パキスタン1例
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重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:宮崎県 年齢群:40代
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つつが虫病4例(感染地域:和歌山県2例、宮崎県1例、鹿児島県1例) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ケニア)
レジオネラ症14例(肺炎型13例、ポンティアック型1例)
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感染地域:秋田県1例、東京都1例、神奈川県1例、富山県1例、福井県1例、大阪府1例、広島県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例、トルコ2例、フランス/モナコ1例 年齢群:40代(1例)、50代(1例)、60代(7例)、70代(2例)、80代(2例)、90代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢14例(腸管アメーバ症11例、腸管外アメーバ症2例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都3例、福岡県3例、福島県1例、京都府1例、大阪府1例、兵庫県1例、愛媛県1例、国内(都道府県不明)2例、スイス/トルコ/カナダ1例 感染経路:性的接触5例(異性間2例、同性間2例、異性間・同性間不明1例)、経口感染2例、経口感染/性的接触(異性間)1例、不明6例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型1例_感染経路:不明 C型1例_感染経路:不明
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急性脳炎14例 |
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インフルエンザウイルスA型4例_年齢群:1歳(1例.死亡)、3歳(1例)、5歳(2例.うち1例死亡) インフルエンザウイルスB型2例_年齢群:3歳(1例)、10代(1例) インフルエンザウイルス型不明1例_年齢群:2歳 病原体不明7例_年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、2歳(2例)、10代(2例)、20代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:60代(1例)、70代(1例)、90代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群18例(AIDS 2例、無症候14例、その他2例) |
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感染地域:国内16例、英国1例、国内・国外不明1例(死亡) 感染経路:性的接触16例(異性間3例、同性間12例、異性間・同性間不明1例)、不明2例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:7歳(1例.死亡)、60代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症23例(菌検出検体:血液21例、血液・髄液2例) |
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年齢群:1歳(1例)、4歳(1例)、30代(1例)、40代(1例)、60代(5例)、70代(7例.うち1例死亡)、80代(4例)、90代(3例)
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梅毒20例(早期顕症I期2例、早期顕症II期12例、無症候6例) 破傷風1例(年齢群:50代)
風しん7例(検査診断例6例、臨床診断例1例)
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感染地域:東京都1例、神奈川県1例、愛知県1例、香川県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:5~9歳(1例)、20~24歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(3例) 累積報告数:41例(検査診断例28例、臨床診断例13例)
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麻しん18例〔麻しん(検査診断例11例、臨床診断例6例)、修飾麻しん1例〕
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感染地域:東京都2例、広島県2例、京都府1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)3例、フィリピン8例、国内・国外不明1例 年齢群:1歳(4例)、2歳(1例)、5~9歳(2例)、10~14歳(5例)、15~19歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:62例〔麻しん(検査診断例48例、臨床診断例11例)、修飾麻しん3例〕
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(補)2013年第5週から2014年第4週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕、チクングニア熱1例(感染地域:フィリピン)、急性脳炎2例(インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:60代.病原体不明1例_年齢群:0歳)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例〔40代(1例)、50代(1例)、60代(2例.うち1例死亡)、90代(1例.死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:胆汁)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は沖縄県(68.98)、大分県(60.03)、宮崎県(56.08)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は1,016例と前週と比較して増加した。都道府県別では47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(94例)、1~9歳(311例)、10代(62例)、20代(16例)、30代(32例)、40代(35例)、50代(53例)、60代(89例)、70代(147例)、80歳以上(177例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,860例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約73%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は横ばいであったが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は島根県(2.39)、福井県(1.68)、佐賀県(1.52)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は新潟県(5.46)、山口県(4.68)、山形県(4.17)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は大分県(20.61)、福井県(17.68)、山形県(17.07)である。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は福井県(2.32)、新潟県(2.05)、宮崎県(1.83)である。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.67)、熊本県(1.18)、福岡県(0.63)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位2位は沖縄県(0.15)、宮崎県(0.06)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は熊本県(0.12)、鹿児島県(0.09)、沖縄県(0.09)、福岡県(0.07)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は富山県(1.20)、栃木県(0.86)、沖縄県(0.86)、秋田県(0.75)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では28都道府県から56例報告があり、年齢別では0歳(7例)、1~4歳(39例)、5~9歳(5例)、20代(1例)、50代(1例)、70歳以上(3例)であった。
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