発生動向総覧
〈第9週コメント〉 3月5日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核313例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例 |
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:フィリピン S. sonnei (D群)1例_感染地域:東京都
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腸管出血性大腸菌感染症1例(有症者なし、うちHUS なし) |
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感染地域:国内 国内の感染地域:福岡県 年齢群:20代 血清型・毒素型:O不明 VT1 累積報告数:57例(有症者38例、うちHUS 3例.死亡なし)
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4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域:国内(都道府県不明)2例_感染源:不明2例
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A型肝炎39例
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感染地域:鹿児島県7例、広島県5例、福岡県5例、愛媛県4例、福井県2例、宮崎県2例、群馬県1例、神奈川県1例、新潟県1例、愛知県1例、大阪府1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)8例
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重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:宮崎県 年齢群:80代
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つつが虫病1例(感染地域:宮城県)
レジオネラ症12例(肺炎型10例、ポンティアック型2例)
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感染地域:愛知県2例、千葉県1例、東京都1例、神奈川県1例、富山県1例、石川県1例、大阪府1例、愛媛県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:50代(1例)、60代(4例)、70代(1例)、80代(3例.うち1例死亡)、90代(3例.うち1例死亡)
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レプトスピラ症1例(感染地域:新潟県_感染源:水系感染) |
5類感染症: |
アメーバ赤痢15例(腸管アメーバ症13例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:大阪府2例、宮城県1例、愛知県1例、滋賀県1例、愛媛県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)5例、国内(都道府県不明)/インドネシア1例、中国1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触4例(異性間4例)、経口感染2例、経口感染/性的接触(異性間)1例、不明8例
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ウイルス性肝炎3例 |
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B型3例_感染経路:性的接触3例(異性間3例)
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急性脳炎10例 |
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インフルエンザウイルスA型2例_年齢群:2歳(1例)、8歳(1例) インフルエンザウイルスB型2例_年齢群:10代(1例)、80代(1例) 単純ヘルペスウイルス2例_年齢群:1歳(1例)、50代(1例) 水痘帯状疱疹ウイルス1例_年齢群:70代 病原体不明3例_年齢群:4歳(1例)、6歳(1例)、10代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例 |
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孤発性プリオン病古典型
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:50代(1例)、90代(2例.うち1例死亡)
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後天性免疫不全症候群17例(AIDS 5例、無症候12例) |
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感染地域:国内14例、ドイツ1例、カメルーン1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触16例(異性間4例、同性間8例、異性/同性間4例)、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:大阪府)
侵襲性髄膜炎菌感染症3例(菌検出検体:血液1例、髄液2例) |
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感染地域:石川県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:20代(1例)、50代(1例.死亡)、60代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症24例(菌検出検体:血液21例、血液・髄液2例、髄液1例) |
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年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)、5歳(1例.死亡)、30代(1例)、40代(1例)、50代(3例)、60代(5例.うち1例死亡)、70代(4例.うち2例死亡)、80代(6例)、90代以上(1例.死亡)
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梅毒12例(早期顕症I期3例、早期顕症II期4例、無症候5例) バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanA _菌検出検体:尿)
風しん6例(検査診断例3例、臨床診断例3例)
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感染地域:神奈川県2例、埼玉県1例、千葉県1例、東京都1例、東京都/韓国1例 年齢群:15~19歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、40代(2例)、50代(1例) 累積報告数:83例(検査診断例58例、臨床診断例25例)
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麻しん15例〔麻しん(検査診断例8例、臨床診断例5例)、修飾麻しん2例〕
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感染地域:千葉県4例、静岡県4例、埼玉県2例、東京都2例、国内(都道府県不明)2例、ベトナム/マレーシア1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(3例)、4歳(2例)、5~9歳(2例)、10~14歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(2例)、40代(1例) 累積報告数:138例〔麻しん(検査診断例109例、臨床診断例17例)、修飾麻しん12例〕検査診断例97例、臨床診断例12例)、修飾麻しん10例〕
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(補)2013年第9週から2014年第8週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:神奈川県_感染源:不明)、急性脳炎4例〔インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:1歳(死亡).単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:60代.病原体不明2例_年齢群:3歳(1例)、50代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例〔70代(2例)、80代(2例.うち1例死亡)〕、先天性風しん症候群1例(病型:その他_感染地域:東京都)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は福井県(51.66)、大分県(42.14)、福岡県(41.56)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は851例と前週と比較して増加した。都道府県別では47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(55例)、1~9歳(287例)、10代(57例)、20代(22例)、30代(19例)、40代(24例)、50代(52例)、60代(80例)、70代(110例)、80歳以上(145例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,015例と第5週以降減少が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は鳥取県(1.32)、富山県(1.31)、島根県(1.30)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は山形県(5.73)、新潟県(5.31)、富山県(4.45)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は大分県(15.11)、宮崎県(14.39)、鹿児島県(13.60)である。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(2.68)、石川県(2.21)、鹿児島県(2.09)である。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は熊本県(1.28)、宮崎県(0.92)、石川県(0.48)である。百日咳の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.09)、長崎県(0.07)、鳥取県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は熊本県(0.18)、大分県(0.11)、沖縄県(0.09)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は福島県(1.71)、富山県(1.40)、青森県(1.00)、栃木県(1.00)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では24都府県から85例報告があり、年齢別では0歳(14例)、1~4歳(58例)、5~9歳(9例)、10代(3例)、70歳以上(1例)であった。
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