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4 臨床症状
 
 急性C型肝炎では全身倦怠感に引き続き、比較的徐々に食欲不振、悪心・嘔吐、右季肋部痛、上腹部膨満感、濃色尿などが見られるようになります。一般的に、C型肝炎ではA型やB型肝炎とは異なり、劇症化することは少なく、黄疸などの症状も軽い。慢性肝炎ではほとんどが無症状で、倦怠感などの自覚症状を訴えるのは2~3割にすぎません。肝硬変で非代償期まで進行すると黄疸、腹水、浮腫、肝性脳症による症状である羽ばたき振戦、 意識障害などが出現するようになります。肝細胞癌を合併しても初期は無症状でありますが、末期になると肝不全に陥り、他の癌と同様に悪液質の状態となります。臨床症状の詳細については、肝炎情報センターのホームページ(http://www.imcj.go.jp/center/index.html) を参照していただきたいと思います。

 以上のように、C型肝炎の問題点は症状が全くない潜伏期間が20-30年に及ぶこともあるため、治療の機会がなく悪化させるケースが少なくないことであります。したがって、できるだけ多くのヒトにC型肝炎ウイルス検査を受けてもらう必要性があるわけです。また、検診の結果、C型肝炎ウイルスに感染している可能性を指摘された場合には、積極的に医療機関を受診して欲しいわけであります。

 

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