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複数国で報告されているエムポックスについて
(第5報)

2023年5月10日時点
2023年5月26日一部改訂

国立感染症研究所

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概要

 

第4報からの変更点

 

目次

 

従来のエムポックスについて

 

国外の状況

 

国内の状況

 

   moox 5 figure1

図1.発症週別エムポックス探知数 2022年5月2日~2023年5月2日
(疫学週2022年第18週~2023年第18週)(n=119)
(無症状病原体保有者5名、発症日不明者5名を除く)(2023年5月2日時点)

 

 

表1.エムポックス探知例の特徴 2022年5月2日~2023年5月2日
(疫学週2022年第18週~2023年第18週)(n=129)(2023年5月2日時点)

項目

人数

割合

性別

男性

129

100%

年代

20代以下

26

20.2%

30代

43

33.3%

40代

51

39.5%

50代以上

9

7.0%

有症状 n=124(96.1%)

発疹

118

95.2%

発熱

96

77.4%

倦怠感

30

24.2%

リンパ節腫脹

46

37.1%

無症状 n=5  (3.9%)

HIV†    n=67

陽性

 43

64.2%

STIの既往   n=67

あり

 57

85.1%

発症前21日間の性的接触

あり

100

77.5%

転帰

重症

  0

 0.0%

死亡

  0

 0.0%

†届出時点で把握できたもののみ 

 

 

国内における対策

表2.接触状況による感染リスクのレベル

エムポックス患者等との接触の状況

創傷などを含む粘膜との接触

寝食を共にする家族や同居人

正常な皮膚のみとの接触

1m以内の接触歴3)

1mを超える接触歴

適切なPPEの着用や感染予防策

なし

1)

2)

1)

あり

  1)エムポックス常在国でのげっ歯類との接触を含む
  2)寝具やタオルの共有や、清掃・洗濯の際の、各定例の体液が付着した寝具・洋服等との接触を含む
  3)接触時間や会話の有無等周辺の環境や接触の状況等個々の状況から感染性を総合的に判断すること

また、国内においてエムポックス疑い例に対して迅速に確定診断のための検査を実施できる体制が整えられている。病原体検査のために必要な検体採取、保存方法については、事務連絡(厚生労働省, 2022a)に示されている。

 

 

ワクチンについて

 

治療薬について

 

動物におけるエムポックス

 

注意事項

迅速な情報共有を目的とした資料であり、内容や見解は情勢の変化によって変わる可能性がある。

 

謝辞

本文書作成にあたり、国立国際医療研究センター国際感染症センターにご協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

 

参考文献

 

関連項目

 

更新履歴

2023/5/26 政令改正に伴い、「サル痘」から「エムポックス」に名称変更
 第5報 2023/5/10時点 注)第4報からタイトル変更
 「複数国で報告されているエムポックスについて」
第4報 2022/11/9時点
第3報 2022/9/13時点 
第2報 2022/7/12時点 注)第1報からタイトル変更
 「複数国で報告されているエムポックスについて」
第1報 2022/5/24時点
 「アフリカ大陸以外の複数国で報告されているエムポックスについて」

 

 

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