発生動向総覧
〈第14週コメント〉 4月11日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 272例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢3例
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菌種:S. flexneri(B群)2例_感染地域:フィリピン1例、インド1例 S. sonnei(D群)1例_感染地域:インド
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腸管出血性大腸菌感染症28例(有症者10例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内27例、インドネシア1例 国内の感染地域:愛知県22例、三重県1例、兵庫県1例、広島県1例、徳島県1例、不明1例 年齢群:3歳(1例)、10代(2例)、20代(11例)、30代(3例)、40代(6例)、50代(2例)、60代(3例) 血清型・毒素型:O26 VT1(22例)、O157 VT2(2例)、O91 VT1(1例)、O157 VT1・VT2(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(1例) 累積報告数:187例(有症者85例、うちHUS 5例.死亡なし)
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腸チフス1例(感染地域:インド) パラチフス1例(感染地域:インド) |
4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域:北海道1例_感染源:不明 感染地域:ベトナム1例_感染源:生肉
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A型肝炎3例(感染地域:神奈川県2例、宮城県1例) デング熱3例(感染地域:インドネシア2例、フィリピン1例)
レジオネラ症9例(肺炎型8例、ポンティアック型1例)
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感染地域:兵庫県2例、群馬県1例、千葉県1例、富山県1例、香川県1例、福岡県1例、新潟県/愛知県1例(温泉)、中国1例 年齢群:60代(1例)、70代(3例)、80代(4例)、90代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢7例(腸管アメーバ症6例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:茨城県1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)3例、タイ1例、フィリピン1例 感染経路:性的接触3例(異性間3例)、経口感染2例、不明2例
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ウイルス性肝炎1例 |
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B型_感染経路:性的接触(異性間)
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急性脳炎6例 |
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インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:3歳 ロタウイルス1例_年齢群:3歳 病原体不明4例_年齢群:0歳(1例)、8歳(1例)、9歳(1例)、40代(1例)
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:50代(1例)、60代(1例.死亡)、80代(2例)
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後天性免疫不全症候群13例(AIDS 4例、無症候9例) |
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感染地域:国内12例、米国1例 感染経路:性的接触12例(異性間3例、同性間8例、異性/同性間1例)、性的接触(同性間)/静注薬物使用1例
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梅毒6例(早期顕症I期2例、早期顕症II期3例、無症候1例)
風しん6例(検査診断例3例、臨床診断例3例)
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感染地域:京都府2例、大阪府1例、兵庫県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:15~19歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(2例)、50代(1例) 累積報告数:114例(検査診断例87例、臨床診断例27例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例5例)〕
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感染地域:群馬県1例、東京都1例、神奈川県1例、兵庫県1例、広島県1例、中国1例 年齢群:1歳(1例)、5~9歳(1例)、15~19歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:98例〔麻しん(検査診断例66例、臨床診断例15例)、修飾麻しん(検査診断例17例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):43例 D4:4例_感染地域:千葉県1例、東京都1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例 D8:31例_感染地域:愛知県15例、千葉県5例、山梨県2例、岐阜県2例、都道府県不明6例、タイ1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例
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(補)2012年第13週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域_感染源:北海道1例_不明、東京都1例_豚肉〕、マラリア1例(四日熱_感染地域:台湾)、急性脳炎5例〔インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:7歳.単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:60代.病原体不明3例_年齢群:10代(1例)、60代(2例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(80代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第6週以降減少が続いている。都道府県別では福井県(20.88)、福島県(13.60)、鳥取県(12.17)、山形県(10.42)、新潟県(9.87)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は678例と第11週以降減少が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約80%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では富山県(0.83)、福岡県(0.82)、鹿児島県(0.49)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では富山県(4.76)、鳥取県(4.58)、大分県(4.14)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では愛媛県(14.8)、大分県(13.5)、福岡県(12.5)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では宮崎県(3.58)、石川県(2.46)、鹿児島県(2.44)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(0.94)、石川県(0.68)、福井県(0.50)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(0.84)、徳島県(0.70)、高知県(0.60)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では高知県(0.30)、沖縄県(0.18)、福岡県(0.06)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(0.22)、熊本県(0.15)、富山県(0.10)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では大分県(1.72)、宮崎県(1.25)、宮城県(1.10)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(3.14)、福島県(2.00)、埼玉県(1.78)が多い。
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