発生動向総覧
〈第19週コメント〉 5月15日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 316例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢3例
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菌種:S. sonnei (D群)3例_感染地域:インド1例、タイ/カンボジア1例、ウガンダ/ルワンダ1例
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腸管出血性大腸菌感染症7例(有症者5例、うちHUS なし)
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感染地域:国内7例 国内の感染地域:栃木県1例、群馬県1例、滋賀県1例、岡山県1例、福岡県1例、長崎県1例、不明1例 年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)、6歳(1例)、10代(1例)、20代(2例)、30代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(1例)、O111 VT1(1例)、O157 VT1・VT2(1例)、O157 VT2(1例)、O157 VT不明(1例)、O165 VT1・VT2(1例)、その他・不明(1例) 累積報告数:253例(有症者177例、うちHUS 7例.死亡なし)
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腸チフス2例(感染地域:シンガポール1例、バングラデシュ1例) パラチフス1例(感染地域:カンボジア) |
4類感染症:
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A型肝炎1例(感染地域:東京都) つつが虫病1例(感染地域:長野県) デング熱2例(感染地域:インドネシア1例、バングラデシュ1例)
レジオネラ症6例(肺炎型6例.うち1例死亡)
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感染地域:兵庫県2例、神奈川県1例、愛知県1例、広島県1例、長崎県1例 年齢群:40代(1例)、60代(2例)、70代(1例)、80代(1例)、90代(1例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢6例(腸管アメーバ症6例) |
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感染地域:北海道1例、東京都1例、国内(都道府県不明)1例、オーストリア1例、カンボジア1例、中国1例 感染経路:経口感染3例、性的接触3例(異性間3例)
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急性脳炎3例 |
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病原体不明3例_年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、3歳(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例 |
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孤発性プリオン病古典型
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:8歳(1例)、80代(2例)、90代(1例)
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後天性免疫不全症候群13例(AIDS 6例、無症候6例、その他1例) |
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感染地域:国内9例、国内(都道府県不明)/中国1例、韓国1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触9例(異性間2例、同性間6例、異性/同性間1例)、不明4例
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ジアルジア症1例(感染地域:千葉県)
侵襲性インフルエンザ菌感染症2例〔うち、肺炎1例_菌検出検体:血液2例〕 |
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年齢群:10~14歳(1例)、80代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症33例〔うち、肺炎のみ13例、髄膜炎のみ2例(重複なし)_菌検出検体:血液31例、血液・髄液1例、髄液1例〕 |
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年齢群:1歳(3例)、2歳(1例)、3歳(1例)、25~29歳(1例)、40代(2例)、50代(2例)、60代(5例)、70代(4例)、80代(11例)、90代(2例)、100代(1例)
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梅毒11例(早期顕症I期1例、早期顕症II期8例、無症候2例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例 |
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年齢群:50代(1例)、70代(1例)
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風しん587例(検査診断例407例、臨床診断例180例) |
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感染地域:大阪府128例、東京都82例、神奈川県46例、兵庫県27例、埼玉県18例、千葉県14例、京都府11例、福岡県11例、鹿児島県10例、和歌山県9例、茨城県6例、福島県4例、静岡県4例、愛知県4例、北海道3例、宮城県3例、滋賀県3例、岡山県3例、香川県3例、石川県2例、長野県2例、三重県2例、島根県2例、熊本県2例、山形県1例、新潟県1例、山梨県1例、奈良県1例、鳥取県1例、広島県1例、山口県1例、高知県1例、佐賀県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)177例、米国1例 年齢群:0歳(5例)、1歳(4例)、3歳(2例)、4歳(1例)、5~9歳(6例)、10~14歳(13例)、15~19歳(34例)、20~24歳(88例)、25~29歳(72例)、30~34歳(75例)、35~39歳(103例)、40代(117例)、50代(54例)、60代(13例) 累積報告数:6,725例(検査診断例4,754例、臨床診断例1,971例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例2例)、修飾麻しん1例〕
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感染地域:神奈川県2例、埼玉県1例、岐阜県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:20~24歳(2例)、30~34歳(2例)、35~39歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:124例〔麻しん(検査診断例44例、臨床診断例50例)、修飾麻しん30例〕
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(補)2012年第19週から2013年第18週までに診断されたものの報告遅れとして、レプトスピラ症1例(感染地域:岡山県_感染源:不明)、急性脳炎4例〔アデノウイルス1例_年齢群:2歳.ロタウイルス1例_年齢群:2歳.病原体不明2例_年齢群:3歳(1例)、4歳(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔30代(1例)、80代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では宮崎県(6.61)、富山県(4.56)、福岡県(4.25)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は388例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約80%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では佐賀県(2.22)、富山県(1.03)、宮崎県(0.94)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では富山県(4.86)、石川県(4.38)、新潟県(3.89)、鳥取県(3.89)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では大分県(18.44)、新潟県(15.03)、島根県(13.35)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(3.25)、愛媛県(3.24)、沖縄県(3.24)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(3.94)、島根県(3.26)、福岡県(2.53)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では富山県(0.93)、新潟県(0.39)、岩手県(0.38)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では大分県(0.06)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では滋賀県(0.41)、佐賀県(0.35)、山口県(0.30)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では秋田県(0.97)、岩手県(0.90)、福井県(0.82)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では富山県(2.60)、沖縄県(1.57)、青森県(1.50)が多い。
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