発生動向総覧
〈第16週コメント〉 4月25日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 341例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症9例(有症者6例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内7例、フィリピン1例、国内・国外不明1例 国内の感染地域:兵庫県2例、愛知県1例、大阪府1例、山口県1例、不明2例 年齢群:1歳(2例)、9歳(1例)、10代(1例)、20代(1例)、40代(1例)、50代(1例)、60代(1例)、70代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(3例)、O157 VT2(2例)、O26 VT1(1例)、O91 VT1(1例)、O111 VT1(1例)、O157 VT不明(1例) 累積報告数:222例(有症者102例、うちHUS 5例.死亡なし)
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4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域:東京都1例_感染源:不明 感染地域:三重県1例_感染源:不明
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A型肝炎3例(感染地域:東京都1例、神奈川県1例、ペルー1例) つつが虫病3例(感染地域:神奈川県1例、岡山県1例、熊本県1例) デング熱1例(感染地域:タイ) 日本紅斑熱1例(感染地域:沖縄県) マラリア2例(三日熱2例_感染地域:インド1例、ケニア1例)
レジオネラ症2例(肺炎型1例、ポンティアック型1例)
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感染地域:山形県1例(温泉)、兵庫県1例 年齢群:60代(1例)、80代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:宮城県1例、千葉県1例、東京都1例、愛知県1例、国内(都道府県不明)1例、中国1例、インドネシア1例、フィリピン1例、インド1例、米国1例 感染経路:経口感染4例、性的接触4例(異性間2例、同性間1例、 異性間・同性間不明1例)、不明2例
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ウイルス性肝炎6例 |
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B型5例_感染経路:性的接触4例(異性間2例、異性間・同性間不明2例)、不明1例 C型1例_感染経路:針等の鋭利なものの刺入
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急性脳炎5例 |
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インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:4歳 病原体不明4例_年齢群:0歳(3例)、1歳(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例 |
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年齢群:4歳(1例)、50代(1例)、60代(3例.うち1例死亡)
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後天性免疫不全症候群11例(AIDS 6例、無症候5例) |
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感染地域:国内10例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触8例(同性間7例、異性/同性間1例)、不明3例
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ジアルジア症1例(感染地域:インドネシア) 梅毒8例(早期顕症I期1例、早期顕症II期2例、無症候5例) 破傷風4例〔年齢群:50代(2例)、70代(1例)、80代(1例)〕 バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:膿)
風しん6例(検査診断例5例、臨床診断例1例)
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感染地域:兵庫県4例、国内(都道府県不明)1例、中国1例 年齢群:15~19歳(1例)、20~24歳(1例)、30~34歳(3例)、35~39歳(1例) 累積報告数:133例(検査診断例101例、臨床診断例32例
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麻しん4例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例3例)〕
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感染地域:埼玉県1例、大阪府1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、4歳(1例)、30~34歳(1例) 累積報告数:111例〔麻しん(検査診断例69例、臨床診断例22例)、修飾麻しん(検査診断例20例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):49例 D4:5例_感染地域:千葉県1例、東京都1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:36例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、山梨県2例、岐阜県3例、都道府県不明6例、タイ1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例
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(補)2012年第15週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. flexneri(B群)_感染地域:インド〕、パラチフス1例〔感染地域:インド.第15週全数コメントに掲載した腸チフスと同一の症例(重複感染例)〕、E型肝炎1例(感染地域:三重県_感染源:猪肉)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ナイジェリア)、急性脳炎1例(インフルエンザウイルスB型_年齢群:3歳)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔70代(2例)、80代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第6週以降減少が続いている。都道府県別では福井県(17.94)、山形県(11.46)、岩手県(10.19)、長崎県(10.19)、青森県(9.95)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は666例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約81%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では佐賀県(0.74)、宮崎県(0.69)、鹿児島県(0.53)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では富山県(6.03)、鳥取県(4.26)、北海道(4.22)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第13週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では山形県(23.1)、大分県(18.9)、鳥取県(17.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は第13週以降減少が続いている。都道府県別では宮崎県(2.58)、鹿児島県(2.20)、沖縄県(2.03)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では沖縄県(2.79)、福井県(1.36)、香川県(0.50)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(1.16)、高知県(0.73)、島根県(0.70)が多い。百日咳の定点当たり報告数は第13週以降増加が続いている。都道府県別では高知県(0.23)、沖縄県(0.15)、大分県(0.11)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では熊本県(0.31)、徳島県(0.30)、山口県(0.29)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山口県(1.65)、岐阜県(1.15)、大分県(0.94)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では福島県(2.86)、石川県(2.20)、沖縄県(2.00)が多い。
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