発生動向総覧
〈第25週コメント〉 6月27日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 397例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢1例
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菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:国内(都道府県不明)
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腸管出血性大腸菌感染症93例(有症者65例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内87例、国内/ニュージーランド1例、中国2例、韓国1例、ハワイ1例、トルコ1例 国内の多い感染地域:宮城県11例、佐賀県10例*、鹿児島県9例**、大阪府5例、東京都4例、長野県4例、北海道3例、兵庫県3例、群馬県2例、埼玉県2例、千葉県2例、静岡県2例、愛知県2例、三重県2例、滋賀県2例、島根県2例、岡山県2例、山口県2例 * 高校生の集団感染例(O不明VT1)を含む ** 第24週に報告のあった保育所に関連した集団感染例(O111 VT1・VT2)を含む 年齢群:0歳(1例)、1歳(5例)、2歳(6例)、3歳(4例)、4歳(1例)、5歳(6例)、6歳(2例)、7歳(3例)、8歳(4例)、10代(18例)、20代(9例)、30代(8例)、40代(9例)、50代(5例)、60代(6例)、80代(6例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(24例)、O26 VT1(17例)、O157 VT2(14例)、O111 VT1・VT2(7例)、O103 VT1(6例)、O26 VT不明(3例)、O157 VT不明(3例)、O157 VT1(2例)、O91 VT1(1例)、O128 VT2(1例)、その他・不明(15例) 累積報告数:801例(有症者487例、うちHUS 19例.死亡2例)
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腸チフス1例(感染地域:インド) |
4類感染症:
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E型肝炎2例
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感染地域:新潟県1例_感染源:不明 感染地域:大阪府1例_感染源:不明
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A型肝炎3例(感染地域:広島県1例、大分県1例、宮崎県1例)
つつが虫病8例
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感染地域:長野県3例、山形県2例、新潟県2例、兵庫県1例
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日本紅斑熱1例(感染地域:広島県) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:タンザニア/パキスタン)
レジオネラ症26例(肺炎型26例)
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感染地域:兵庫県4例(うち2例温泉)、埼玉県3例、東京都3例、神奈川県2例、大阪府2例、北海道1例(温泉)、宮城県1例、新潟県1例、石川県1例(温泉)、愛知県1例、広島県1例、福岡県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)4例 年齢群:40代(2例)、50代(6例)、60代(12例)、70代(4例)、80代(2例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢4例(腸管アメーバ症2例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:茨城県1例、長崎県1例、国内(都道府県不明)1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触1例(異性間・同性間不明)、不明3例
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ウイルス性肝炎6例 |
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B型5例_感染経路:性的接触4例(異性間1例、異性間・同性間不 明3例)、不明1例 C型1例_感染経路:不明
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急性脳炎2例 |
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マイコプラズマ1例_年齢群:10代 病原体不明1例_年齢群:1歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病4例 |
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孤発性プリオン病古典型4例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:70代(2例)
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後天性免疫不全症候群11例(AIDS 4例、無症候6例、その他1例) |
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感染地域:国内10例、国外(国不明)1例 感染経路:性的接触11例(異性間4例、同性間6例、異性/同性間1例)
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梅毒10例(早期顕症I期1例、早期顕症II期3例、無症候6例)
破傷風2例
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年齢群:50代(1例)、60代(1例)
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風しん45例(検査診断例31例、臨床診断例14例)
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感染地域:兵庫県11例、東京都8例、大阪府6例、沖縄県2例、千葉県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)15例、国内(都道府県不明)/国外(国不明)1例 年齢群:2歳(1例)、10~14歳(2例)、15~19歳(5例)、20~24歳 (7例)、25~29歳(5例)、30~34歳(5例)、35~39歳(8例)、40代(9例)、50代(2例)、60代(1例) 累積報告数:453例(検査診断例314例、臨床診断例139例)
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麻しん13例〔麻しん(検査診断例6例、臨床診断例6例)、修飾麻しん(検査断例1例)〕
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感染地域:神奈川県3例、埼玉県2例、東京都2例、千葉県1例、大阪府1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、5~9歳(1例)、10~14歳(1例)、25~29歳(2例)、30~34歳(2例)、35~39歳(1例)、40代(3例)、50代(1例) 累積報告数:164例〔麻しん(検査診断例92例、臨床診断例41例)、修飾麻しん(検査診断例31例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):55例 D4:5例_感染地域:千葉県1例、東京都1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:37例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ1例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:5例_感染地域:福島県4例、台湾1例
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(補)2012年第24週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:熊本県_感染源:不明)、日本紅斑熱1例(感染地域:三重県)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:タンザニア)、急性脳炎2例(ロタウイルス1例_年齢群:3歳.病原体不明1例_年齢群:60代)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔70代(1例)、80代(1例)〕、梅毒1例(先天梅毒)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:VanC 1例_菌検出検体:血液、遺伝子型:不明1例_菌検出検体:創部浸出液)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第6週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(6.60)、鹿児島県(1.62)、愛媛県(0.51)、熊本県(0.41)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は341例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(1.05)、佐賀県(1.00)、鹿児島県(0.98)、新潟県(0.97)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山梨県(4.25)、福井県(3.86)、大分県(3.72)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第22週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では山形県(13.6)、宮城県(12.1)、香川県(8.3)、長野県(8.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では長野県(1.98)、福島県(1.90)、山梨県(1.71)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では青森県(2.56)、新潟県(2.33)、福井県(2.23)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では高知県(0.87)、岩手県(0.85)、岐阜県(0.69)が多い。百日咳の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では高知県(0.33)、鳥取県(0.26)、岩手県(0.18)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では宮崎県(5.47)、三重県(5.40)、群馬県(4.42)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では岩手県(1.88)、大分県(1.81)、島根県(1.05)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では福島県(3.57)、青森県(2.50)、愛知県(2.43)、群馬県(2.38)が多い。
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