発生動向総覧
〈第45週コメント〉 11月13日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核318例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:ルワンダ 菌種不明1例_感染地域:神奈川県
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腸管出血性大腸菌感染症31例(有症者27例、うちHUS 1例)
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感染地域:国内31例 国内の感染地域:福島県5例*、北海道4例、埼玉県3例、静岡県3例、鹿児島県3例、東京都2例、愛知県2例、群馬県1例、千葉県1例、岐阜県1例、大阪府1例、兵庫県1例、福岡県1例、長崎県1例、不明2例 * 第44週に報告された保育園における集団感染例を含む(O26 VT1) 年齢群:1歳(2例)、2歳(4例)、3歳(4例)、6歳(1例)、8歳(3例)、10代(4例)、20代(1例)、30代(5例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(2例)、70代(1例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(13例)、O26 VT1(7例)、O157 VT1(3例)、O157 VT2(3例)、O121 VT不明(2例)、O103 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O145 VT2(1例) 累積報告数:3,635例(有症者2,424例、うちHUS 78例.死亡4例)
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腸チフス1例(感染地域:ネパール) パラチフス1例(感染地域:インド) |
4類感染症:
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E型肝炎1例(感染地域:東京都_感染源:豚レバー)
重症熱性血小板減少症候群1例 |
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感染地域:熊本県(死亡) 年齢群:80代
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つつが虫病8例 |
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感染地域:福島県2例、岩手県1例、神奈川県1例、岐阜県1例、和歌山県1例、広島県1例、大分県1例
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デング熱1例(デング出血熱) |
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感染地域:スリランカ
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日本紅斑熱3例(感染地域:広島県2例、三重県1例)
マラリア2例 |
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四日熱1例_感染地域:南スーダン/ケニア 卵形1例_感染地域:ウガンダ
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レジオネラ症28例(肺炎型28例) |
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感染地域:富山県3例、愛知県3例、埼玉県2例、静岡県2例、岡山県2例、青森県1例、宮城県1例、栃木県1例、千葉県1例、新潟県1例、長野県1例、大阪府1例、兵庫県1例、愛媛県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)6例 年齢群:50代(7例)、60代(9例)、70代(6例)、80代(6例)
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レプトスピラ症2例 |
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感染地域:東京都1例、大阪府1例 感染源:ネズミ2例
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5類感染症:
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アメーバ赤痢14例(腸管アメーバ症13例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都2例、静岡県2例、宮城県1例、神奈川県1例、長野県1例、滋賀県1例、福岡県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)4例 感染経路:性的接触6例(異性間2例、同性間3例、異性間・同性間不明1例)、経口感染2例、不明6例
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ウイルス性肝炎5例 |
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B型5例_感染経路:性的接触5例(異性間4例、異性間・同性間不明1例)
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急性脳炎1例(ヒトヘルペスウイルス6型_年齢群:0歳)
クロイツフェルト・ヤコブ病5例 |
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孤発性プリオン病古典型4例 遺伝性プリオン病ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例 |
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年齢群:80代(死亡)
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後天性免疫不全症候群15例(AIDS 1例、無症候13例、その他1例) |
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感染地域:国内13例、ウガンダ1例、国内/タイ1例 感染経路:性的接触14例(異性間1例、同性間11例、異性/同性間2例)、不明1例
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ジアルジア症2例(感染地域:東京都1例、福岡県1例)
侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:4歳(1例)、80代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症23例(菌検出検体:血液22例、髄液1例) |
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年齢群:0歳(2例)、1歳(3例)、5歳(1例)、30代(1例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(3例)、70代(5例)、80代(5例)
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先天性風しん症候群2例 |
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病型:典型例1例、その他1例 感染地域:大阪府1例、和歌山県1例 累積報告数:24例
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梅毒10例(早期顕症I期1例、早期顕症II期7例、晩期顕症1例、無症候1例) 破傷風1例(年齢群:2歳)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例 |
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遺伝子型:不明2例_菌検出検体:尿2例
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風しん10例(検査診断例6例、臨床診断例4例) |
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感染地域:東京都3例、大阪府2例、兵庫県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:5~9歳(2例)、20~24歳(3例)、30~34歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(2例)、50代(1例) 累積報告数:14,251例(検査診断例9,805例、臨床診断例4,446例)
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麻しん1例〔麻しん(検査診断例)〕 |
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感染地域:スリランカ 年齢群:30~34歳 累積報告数:214例〔麻しん(検査診断例89例、臨床診断例62例)、修飾麻しん63例〕
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(補)他に麻しん1例の報告があったが削除予定。また、2012年第45週から2013年第44週までに診断されたものの報告遅れとして、腸チフス1例(感染地域:ネパール)、日本紅斑熱2例(感染地域:熊本県1例、宮崎県1例)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:コンゴ)、レプトスピラ症1例(感染地域:沖縄県_感染源:河川水など)、急性脳炎2例〔病原体不明2例_年齢群:0歳(1例)、10代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔60代(1例.死亡)、70代(1例)、80代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.93)、愛媛県(0.70)、岐阜県(0.62)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は6例と前週と同値であった。都道府県別では4県から報告があり、年齢別では0歳(3例)、1~9歳(2例)、40代(1例)であった。
小児科定点報告疾患(主なもの):RSウイルス感染症の報告数は3,637例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約73%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は横ばいであったが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.78)、鹿児島県(1.07)、島根県(1.04)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は山形県(3.50)、鳥取県(2.26)、山口県(2.23)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位3位は宮崎県(13.97)、熊本県(7.96)、愛媛県(7.65)である。水痘の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位3位は岩手県(2.10)、新潟県(1.98)、福井県(1.59)である。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は鹿児島県(4.00)、宮崎県(2.81)、佐賀県(2.78)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位2位は大分県(0.06)、千葉県(0.05)、福井県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第31週以降減少が続いている。都道府県別の上位2位は徳島県(0.35)、大分県(0.31)、宮崎県(0.31)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は宮城県(1.42)、福島県(1.29)、岩手県(1.26)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)は2週連続で増加した。都道府県別では8都府県から9例、年齢別では0歳(2例)、1~4歳(5例)、5~9歳(1例)、50代(1例)であった。
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