発生動向総覧
〈第49週コメント〉 12月11日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核351例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例 |
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菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:神奈川県1例、インドネシア1例 |
腸管出血性大腸菌感染症31例(有症者19例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内31例 国内の感染地域:長野県5例*、富山県3例、群馬県2例、埼玉県2例、福岡県2例、長崎県2例、東京都1例、新潟県1例、三重県1例、兵庫県1例、岡山県1例、大分県1例、沖縄県1例、不明8例 * 保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) 年齢群:1歳(3例)、2歳(2例)、4歳(2例)、5歳(1例)、10代(2例)、20代(8例)、30代(1例)、40代(2例)、50代(4例)、60代(3例)、70代(2例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(11例)、O157 VT1・VT2(5例)、O157 VT2(5例)、O103 VT1(2例)、O26 VT不明(1例)、O91 VT1(1例)、O111 VT1(1例)、O157VT1(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(3例) 累積報告数:3,831例(有症者2,547例、うちHUS 81例.死亡4例) |
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4類感染症:
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重症熱性血小板減少症候群1例 |
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感染地域:宮崎県 年齢群:70代 |
つつが虫病22例 |
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感染地域:鹿児島県5例、広島県3例、熊本県2例、大分県2例、福島県1例、千葉県1例、東京都1例、新潟県1例、石川県1例、長野県1例、徳島県1例、高知県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)1例 |
デング熱1例(感染地域:インドネシア) 日本紅斑熱3例(感染地域:熊本県2例、三重県1例)
レジオネラ症13例(肺炎型12例、無症状病原体保有者1例) |
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感染地域:石川県2例、埼玉県1例、神奈川県1例、新潟県1例、富山県1例、滋賀県1例、大阪府1例、奈良県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)2例、韓国1例 年齢群:40代(1例)、60代(6例)、70代(4例)、80代(2例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:三重県1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)5例、インドネシア2例、ナイジェリア1例 感染経路:経口感染4例、不明6例 |
ウイルス性肝炎4例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性/同性間1例、異性間・同性間不明1例) C型1例_感染経路:不明 EBウイルス/サイトメガロウイルス1例_感染経路:不明
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急性脳炎6例 |
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RSウイルス1例_年齢群:0歳 大腸菌1例_年齢群:70代 病原体不明4例_年齢群:2歳(1例)、3歳(1例)、5歳(1例)、70代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型1例 遺伝性プリオン病家族性1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:50代(1例)、80代(1例)
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後天性免疫不全症候群14例(AIDS 3例、無症候11例) |
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感染地域:国内13例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触12例(同性間11例、異性/同性間1例)、不明2例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:60代(1例)、70代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症34例(菌検出検体:血液28例、血液・髄液2例、髄液4例) |
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年齢群:0歳(3例)、1歳(2例)、2歳(1例)、4歳(1例)、8歳(1例)、10代(1例)、40代(3例.うち2例死亡)、50代(2例)、60代(6例)、70代(7例.うち1例死亡)、80代(4例)、90代(3例)
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先天性風しん症候群2例 |
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病型:典型例1例、その他1例 感染地域:三重県1例、和歌山県1例 累積報告数:28例
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梅毒16例(早期顕症I期1例、早期顕症II期4例、晩期顕症2例、無症候9例) 破傷風1例(年齢群:70代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例 |
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遺伝子型:不明2例_菌検出検体:血液1例、尿1例
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風しん8例(検査診断例3例、臨床診断例5例) |
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感染地域:兵庫県2例、千葉県1例、東京都1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:0歳(1例)、2歳(2例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、35~39歳(2例)、40代(1例) 累積報告数:14,304例(検査診断例9,847例、臨床診断例4,457例) |
麻しん1例〔麻しん(検査診断例)〕 |
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感染地域:広島県 年齢群:1歳 累積報告数:216例〔麻しん(検査診断例92例、臨床診断例61例)、修飾麻しん63例〕 |
(補)2012年第49週から2013年第48週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢2例〔菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:東京都1例、インドネシア1例〕、E型肝炎1例(感染地域:三重県_感染源:不明)、レプトスピラ症1例(感染地域:高知県_感染機会:畑仕事の可能性)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:血液)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は佐賀県(2.69)、鹿児島県(2.37)、山口県(2.01)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は36例と前週と比較して減少した。都道府県別では25都道府県から報告があり、年齢別では0歳(3例)、1~9歳(10例)、10代(2例)、20代(1例)、30代(2例)、50代(3例)、60代(4例)、70代(2例)、80歳以上(9例)であった。
小児科定点報告疾患(主なもの):RSウイルス感染症の報告数は4,379例と第46週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約69%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は鹿児島県(1.95)、佐賀県(1.87)、宮崎県(1.83)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は山形県(5.67)、新潟県(4.07)、北海道(4.06)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は埼玉県(25.38)、群馬県(21.85)、東京都(21.49)である。水痘の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は新潟県(3.59)、岩手県(3.28)、佐賀県(3.04)である。手足口病の定点当たり報告数は第45週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は鹿児島県(3.55)、宮崎県(3.06)、佐賀県(2.22)である。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位2位は大分県(0.06)、千葉県(0.05)、鳥取県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第31週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は香川県(0.30)、福井県(0.27)、大分県(0.17)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は宮城県(1.75)、岩手県(0.95)、福島県(0.86)、栃木県(0.86)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)は減少した。都道府県別では11都道府県から18例報告があり、年齢別では0歳(4例)、1~4歳(8例)、5~9歳(2例)、20代(2例)、50代(1例)、70歳以上(1例)であった。
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