IASR-logo

計算・情報科学の利活用による論理的創薬の基盤開発

(IASR Vol. 37 p.176-177: 2016年9月号)

1. 計算・情報科学とウイルス感染症対策研究

病原体ゲノム解析研究センター第二室では, ゲノム情報の活用を念頭に置き, 計算・情報科学を取り入れてウイルス感染症を研究している(図A)。これまでにウイルスの感染・増殖, 免疫逃避, 薬剤耐性, 病原性, 流行, 進化など, ウイルスがもたらす様々な現象の構造基盤を解き明かしてきた。また, 変異ウイルス分子のリスク評価, 将来生じうるリスク変異の予測など, リスク管理の支援に役立ててきた。本稿では, AIDS対策研究に焦点を絞り, 「創薬シーズ探索研究」の活動を紹介する。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan