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京都府で発生したレアステーキ等を原因とする腸管出血性大腸菌O157食中毒事例

(IASR Vol. 44 p76-77: 2023年5月号)
 
背 景

腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症はVero毒素を産生するEHECの感染によって起こり, 主な症状は腹痛, 水様性下痢および血便である。また, 溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こし, 脳症などを併発して死に至ることがある。2022年9月に京都府内の食料品店Aが販売した「レアステーキ」および「ローストビーフ」(以下, 肉そうざい)を原因食品とするEHEC O157による食中毒事例が発生したので, その概要を報告する。

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