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ウイルス第一部 第五室 研究員紹介
リケッチアやクラミジア起因の疾患について、実験室診断系の開発、確立、評価、分子生物、生物、血清学的手法による疫学、病態発症機序、レファレンス、検査、などを主な研究テーマとしています。
リケッチア、クラミジアは微生物学的には細菌に分類されますが、その生存に生きた細胞を必須とし(偏性細胞内寄生という)、これらの研究には細菌学とともにウイルス学的な研究手法を要します。
リケッチア症の迅速、高感度、高い特異性を有する遺伝子検出系を開発し、それは国内の地方衛生研究所などでも使用されています。疫学研究では、全国での野外調査も積極的に行い、ベクターとなる節足動物や野生ほ乳類をも対象に含め、リケッチア症の感染サイクル解明に多角的にアプローチしています。その中で、国内のリケッチアの多様性を示すとともに、新たな紅斑熱群リケッチア症の存在も報告しました。
また、オウム病の集団発生には、現場の医療・公衆衛生機関と連携し、感染源調査と対策を進めています。病態機序の研究では、偏性細胞内寄生性細菌というユニークな病原体リケッチア、クラミジアと宿主細胞との相互関係をin vitro、in vivoの両面で解析しています。
in vitroでは、感染した宿主細胞の中のシグナル伝達、細胞内器官や代謝の促進・抑制の機序を解析しています。また、in vivoでは、免疫応答とともに、株間で症状の発現型など生体反応が異なることについて検討しています。ラボからフィールド、古典的な研究手法から先端的な研究手法まで駆使して、幅広く研究を行っています。
氏名 | 写真 | 研究内容・役職 |
小川 基彦 |
・リケッチアおよびクラミジア関連疾患の 主任研究官
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橋本 ゆき |
・リケッチアおよびクラミジアの 非常勤職員
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福田 明子 |
・リケッチアおよびクラミジアの 非常勤職員
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安藤 秀二 | ・リケッチア症の分子疫学 ・リケッチア症の病因学 (病原体、ベクターの多様性) ・リケッチアおよびクラミジア感染の診断法に 関する研究 安全実験管理部併任 主任研究官
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