最近、「国立感染症研究所」を詐称した不審なメールが送られているという情報が寄せられています。 当該メールは、yahooメールを使用しており、国立感染症研究所 という発信者から送信されていま す。添付ファイルを開くと外部への接続等の動作を行うことが確認されており、メールを受けたパソコンが不正侵入されるおそれがあります。このような「詐称 メール」を受信された方々におかれましては、添付ファイルを開かずにメールごと削除なさるようお願いいたします。

 
 

不審メールの詳しい内容

From: 国立感染症研究所
Subject:日本における麻疹の流行について
添付ファイル名:「問い合わせ先.doc」及び「麻疹とは,予防方法.doc」

情報種別:広域情報
日本における麻疹(はしか)の流行について(2008年3月)
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。


2007年6月1日付け広域情報にて、2007年に10代及び20代を中心とした年齢層で麻疹が流行し、高等学校や大学において休校等の措置がとられた旨 お知らせしましたが、2008年に入ってからも既に2,638件の感染が確認されています。 我が国厚生労働省は2012年までに麻疹を排除し、かつ、その後も排除状態を維持することを目標に「麻しんに関する特定感染症予防指針」を策定し、定期予 防接種の対象者に中学一年生と高校三年生に相当する年齢の者を時限的に追加することとしています。 2007年5月にカナダで修学旅行中の生徒1人が発病し、カナダ防疫法の規定に基づき、参加者の一部が更なる感染を防ぐ目的で現地に留まり、現地保健当局 の検査等を受けるため、旅行日程の変更を余儀なくされた事例が発生しました。海外の特定国・地域において麻疹が流行しているわけではありませんが、海外で 発病した場合、あ るいはその可能性が疑われた場合は、滞在国の法令により、行動が制限される等のトラブルが発生することもありますので、麻疹の予防接種を1回接種された方 でも免疫低下の可能性のある30才未満の方は、再度接種をされることをお勧めします。
なお、厚生労働省作成の「麻しん(はしか)に関するQ&A」及び国立感 染症研究所ホームページ(特に最新の感染者数)も御参照ください。 麻疹の知識と予防方法,問い合わせ先を別添のとおりお送りします。

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メール本文の内容には問題がありませんが、 添付ファイルは不正プログラムであり、警戒が必要です。 国立感染症研究所では、公的メールはすべて nih.go.jpのドメインから発信することとしており、 yahooから皆様にお知らせすることはありません。

なお、国立感染症研究所では第三者中継(発信元を隠すために、関係のない第三者のサーバを中継して発信する)されないメールサーバの設定や、ウィルス感染 メールを発信しないようウィルス対策をするなどセキュリティにも十分配慮しておりますが、引き続き対策を強化していく考えです。

国立感染症研究所・情報セキュリティ委員会

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