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大阪府内における麻疹特異的抗体の保有状況と麻疹発生動向

(IASR Vol. 42 p184-185: 2021年9月号)

 

 麻疹は麻疹ウイルスにより生じる熱性発疹性疾患で, 予防にはワクチン接種が有効である。現在日本国内では麻しん風しん混合(MR)ワクチンの2回接種が定期接種として導入されているほか, 日本国内で麻疹を疑うすべての症例には基本的に遺伝子検査が行われている。高いワクチン接種率と地方衛生研究所が担う質の高いサーベイランスの実施により, 2015年には日本国内からの麻疹排除がWHO西太平洋地域事務局により認定され, 現在も麻疹排除は継続している。本稿では大阪府内における麻疹特異的抗体の保有状況と麻疹発生動向について報告する。

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