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系列飲食店利用が共通の曝露源と疑われた腸管出血性大腸菌による食中毒等事例

(IASR Vol. 43 p112-114: 2022年5月号)

 

 2021(令和3)年3月下旬~4月上旬にかけて, 都内保健所に腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症発生届が相次ぎ提出された。患者から検出したEHEC О157(VT1&2)菌株を検査したところ, 複数の散発患者で反復配列多型解析(MLVA)型が一致し, 喫食調査から患者らは全国展開する系列飲食店(以下, 系列飲食店とする)をそれぞれ利用していたことが判明した。都内で調査を行った系列飲食店は3施設であり, そのうち1施設は食中毒と断定した。他2施設の調査結果等と併せて, その概要を報告する。

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