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大規模国際イベント開催時における予防接種
―東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で医療に従事する医師等を対象とした髄膜炎菌ワクチン接種―

(IASR Vol. 43 p158-159: 2022年7月号)

 
はじめに

 東京2020大会のような大規模国際イベントでは, 海外から多くの外国人が来日することから輸入感染症の発生リスクが高まる。このため東京都では, 感染伝播や大規模事例の懸念, 高い重症度の項目によりリスク評価を行い, 麻しん, 侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD), 中東呼吸器症候群(MERS)などを東京2020大会時に注意すべき感染症として位置付けた1)

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