セレウス菌感染症とは

(IDWR 2003年第5号)  本感染症は、感染症法における4類感染症定点把握疾患の感染性胃腸炎の中に含まれる。セレウス菌感染症は殆ど食中毒の形をとり、嘔吐型と下痢型が ある。わが国においては1960 年代以降、セレウス菌食中毒が報告されており、そのほとんどが嘔吐型である。厚生省は1982 年3月に食中毒の原因菌として本菌を新たに追加指定し、1983 年の食中毒統計から病因物質として記載されるようになった。

続きを読む

 

IASR-logo

セレウス菌食中毒事例―沖縄県

(IASR Vol. 44 p95-96: 2023年6月号)
 

セレウス菌食中毒の国内での発生件数は, 過去10年で毎年1-9件と稀な食中毒である。本県では, 2021年に23年ぶりにセレウス菌による食中毒事例が発生し, さらに2022年にも発生した。この2事例についての概要を報告する。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan