ヤブカ(Aedes)属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症である。ジカウイルスはデングウイルスと同じフラビウイルス科に属し、症状はデング熱に類似するが、それより軽い。
続きを読む平成28年7月14日
国立感染症研究所
2016年3月11日に蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第2版)の発刊後、ジカウイルス感染症に関する知見が多数集積されている。このため、本診療ガイドライン(第3版)は、ジカウイルス感染症に関する知見のアップデートと診断基準の改訂を主たる目的として作成された。
主な改訂ポイントは、以下のとおりである。
平成28年12月14日
国立感染症研究所
2016年7月14日に(第3版)の発刊後、ジカウイルス感染症に関する知見が集積されている。2016年9月6日のWHOの性行為による感染予防に関する暫定ガイダンスと現時点でのエビデンスを考慮し、本診療ガイドライン(第4版)を改訂した。
主な改訂ポイントは以下のとおりである。
l 流行地から帰国した男女は、感染の有無に関わらず、最低6か月間は性行為の際に適切にコンドームを使用するか性行為を控えること
l 流行地から帰国した妊娠を計画しているカップル或いは、女性は、最低6か月間は妊娠の計画を延期すること
l p26の「ジカウイルス感染症の検査の対象となる妊婦」について
l p30の新生児の評価について
さらに、WHOが2016年11月18日の第5回緊急委員会において、ジカウイルス感染症とその合併症はもはや「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」には該当しないとしたことについても記述した。
2016/12/20 上記PDFについて、以下の3点を修正しました。
(1) p.4
×ヒトスジシマカは2015年時点で、~
⇒○ヒトスジシマカは2016年時点で、~
(2) p.33
×2016年10月現在、~不安定となっている可能性場合があるので注意を要する。
⇒○2016年10月現在、~不安定となっている場合があるので注意を要する。
(3) p.41 「デング熱発生届出」
×血清での非構造蛋白(NS1)の検出
⇒○血液(血清又は全血)での非構造蛋白(NS1)の検出
2019年11月21日 | ジカウイルス−フランス | |
2019年11月21日 | 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)−アラブ首長国連邦 | |
2019年08月08日 | ペルーにおけるジカウイルス感染症およびデング熱に対する衛生学的緊急事態宣言の発出情報について | |
2017年08月28日 | ジカウイルス感染症の発生状況について (更新8) | |
2017年08月01日 | ジカウイルス感染症の発生状況について (更新7) | |
2017年07月31日 | アメリカ合衆国におけるジカウイルス感染症の発生−外務省 | |
2017年05月31日 | ジカウイルス感染症に関する注意喚起(インド)-外務省 | |
2017年05月29日 | ジカウイルス感染症の発生状況について (更新6) | |
2017年05月29日 | ジカウイルス感染症の発生状況 −インド | |
2017年05月01日 | ジカウイルス感染症の発生状況について (更新5) | |
2017年03月24日 | ジカウイルス感染症の発生国への旅行者に向けた注意情報 | |
2017年03月14日 | ジカウイルス感染症の発生状況について (更新4) | |
2017年02月10日 | ジカウイルス感染症の発生状況について (更新3) | |
2017年02月06日 | 緊急事態の1年後も続くジカウイルス感染症の流行-PAHO | |
2017年02月03日 | ジカウイルス感染症:長い道のり-WHO事務局長より |
(IASR Vol. 37 p. 119-121: 2016年7月号)
蚊媒介ウイルス感染症は感染症法に基づく感染症発生動向調査の4類感染症に指定されている(表1)。本稿で扱うジカウイルス感染症・チクングニア熱・デング熱は急性熱性感染症で, 主な症状は発熱, 発疹, 関節痛等であるが, 症状のみでの鑑別は難しく, また無症候感染例も多い(届出基準:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html)。これら3疾患の大部分は国外感染例(輸入症例)であるが, 2014年に約70年ぶりにデング熱の国内流行が発生した(IASR 36: 33-35, 2015)。
続きを読む: IASR 37(7)、2016【特集】蚊媒介ウイルス感染症:ジカウイルス感染症・チクングニア熱・デング熱、2011年~2016年6月
(IASR Vol. 35 p. 243-244: 2014年10月号)
タイ国のサムイ島に渡航した後、ジカ熱(Zika fever)と診断された輸入症例を報告する。なお、今回の症例は本邦3例目のジカ熱症例であり、東南アジアからの初輸入症例である。
(IASR Vol. 35 p. 45-46: 2014年2月号)
フランス領ポリネシアのボラボラ島に渡航した後、Zika熱(Zika fever)と診断された輸入症例2例を報告する。今回の2症例は本邦で初めてZika feverと診断された症例である。
(IASR Vol. 37 p.237-238: 2016年11月号)
ジカウイルス感染症は発熱や発疹などを引き起こす蚊媒介感染症である。わが国において,4類感染症として位置づけて以来初めてとなるジカウイルス感染症患者の発生例を経験したため報告する。
(IASR Vol. 38 p.65-66: 2017年3月号)
中南米や南太平洋などでジカウイルス感染症(ジカ熱)の流行が発生しており, 日本から流行地域への渡航者にとっても十分な予防対策の実施が求められている。また, 今後, 国内流行が発生する事態に備えた国民への情報提供も必要である。そこで, 日本国民にジカ熱予防のための適切な情報提供を行うことを目的に, ジカ熱の知識状況に関するアンケート調査を行ったので報告する。