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ジカウイルス感染症の実験室診断

(IASR Vol. 37 p. 124: 2016年7月号)

ジカウイルスが世界的に注目されたのは, 2007年のミクロネシアのヤップ島でのジカ熱(ジカウイルス感染症)の流行であった。しかし, ジカウイルスそのものは1947年ウガンダのジカの森で, ロックフェラー研究所が黄熱研究のための捕哨動物として飼育していたアカゲザルから初めてウイルスが分離された(MR766株)1)。ジカウイルスは, フラビウイルス科フラビウイルス属に分類されるウイルスで, デングウイルス, 日本脳炎ウイルス, 黄熱ウイルス, ウエストナイルウイルスなどと近縁なウイルスである。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan