我が国における超過死亡数および過少死亡数 （2021年6月までの死因別のデータ分析）

掲載日：2021年12月8日

要約

2012年からの人口動態統計データを用いて、新型コロナ流行期以降（2020年1月～）における死因別の超過および過少死亡数（〜2021年6月）を、週別、都道府県別に算出しました。

• ① 全ての死因のうち、新型コロナウイルス感染症による死亡を除いた死亡
• ② 呼吸器系の疾患による死亡　　
• ③ 循環器系の疾患による死亡 　
• ④ 悪性新生物（がん）による死亡
• ⑤ 老衰による死亡
• ⑥ 自殺

算出した値は全て専用のダッシュボードで公開しておりますのでご参照ください。

死因別のデータ分析

• 2021年6月の積算値は、大阪府や北海道等における①について、例年以上の超過死亡が認められました。また、2021年全体（1～6月）の積算値でも、①は例年以上の超過死亡が認められています。その原因については、引き続き、翌月以降のデータの解析やその他の疫学解析が必要となります。
• ①以外の死因については、超過死亡が認められた週はありましたが、その規模および期間中の積算値は例年と同程度でした。
• 過小死亡については、①～⑥の全ての死因において、2021年6月及び2021年全体（1～6月）の積算値は、例年と同程度でした。