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日本のノロウイルスシーズンにおける遺伝子型組成の予測

(IASR Vol. 38 p.14-15: 2017年1月号)

ノロウイルスは急性胃腸炎の原因ウイルスである。ウイルス粒子は直径約38nmの正二十面体対称でエンベロープはない。ゲノムは線状非分節型プラス一本鎖RNA, 約7,500塩基長でORF1~ORF3を含む。ORF1はNS1/2とNS3~NS7, ORF2はVP1, ORF3はVP2をコードしている。VP1はSドメインとPドメインからなり抗原性を決定する。VP1で構成されるVLPとPドメインで構成されるP粒子はノロウイルスに対するワクチンの候補と考えられている1)

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