(IASR Vol. 39 p124-125: 2018年7月号)
耐性菌感染症でmethicillin resistant Staphylococcus aureus(MRSA)は, 分離頻度も高く, 疾病負荷が高い1)。米国では毒素のPanton Valentine Leukocidin(PVL)を産生するUSA300株の感染が多く問題となっているが, 国内での分離報告は稀である2-5)。国内での最初のUSA300株の検出は, 2007年に米国出生の乳児からの例が報告されている6)。
(IASR Vol. 38 p.68: 2017年3月号)
Elizabethkingia属菌は環境に存在する多剤耐性グラム陰性桿菌で, 医療関連感染の原因となる。Elizabethkingia anophelis(EKA)は2011年に初めて蚊の中腸から分離同定された。EKAによる医療関連感染では高い発症率と症例致命率(23.5%)が示唆されている。