事例概要

  • 2022年4月以降、欧米で月齢1ヶ月から16歳までの小児の重症急性肝炎症例の集積が報告されている。2022年4月21日時点で、世界保健機関(WHO)の症例定義に合致する症例は、計12か国(欧州11カ国、米州1カ国)から約170例報告され、うち、英国からの報告が最も多く114例が報告された。
  • 2022年4月21日時点で症例の約10%(17例)が肝移植を要し、死亡例1例が報告された。
  • 小児の原因調査中の肝炎症例の報告数の増加は続いているが、真の症例数の増加なのか、認知度の上昇の影響を受けたものかは明らかでない。
  • 最も多く検出された病原体はアデノウイルス(74例)であり、原因として疑われている。急性肝炎は、従来、典型的なアデノウイルスの臨床像ではなく、引き続き、リスク因子検証のための疫学調査と、化学物質や他の病原体を含めた原因探索が行われている。
  • 現時点では、アデノウイルスを原因の一つとして想定した基本的な感染対策、つまり、手指衛生や飛沫感染予防等の注意喚起が行われている。

 

複数国で報告されている小児の急性肝炎について (第6報)

複数国で報告されている小児の急性肝炎について (第5報)

複数国で報告されている小児の急性肝炎について (第4報)

複数国で報告されている小児の急性肝炎について (第3報)

複数国で報告されている小児の急性肝炎について (第2報)

欧米での小児重症急性肝炎の報告について

 

国内における発生状況について

国内における小児の原因不明の急性肝炎について(第3報)

国内における小児の原因不明の急性肝炎について(第2報)

国内における小児の原因不明の急性肝炎について(第1報)

Acute hepatitis of unknown aetiology in children in Japan, October 2021 – June 2022, as at 23 June, 2022 (First report)

 

 

アデノウイルス感染症と肝炎について

 

 

更新履歴 

2022/5/10時点 注)タイトル変更

「複数国で報告されている小児の急性肝炎について」

2022/4/25時点

「欧米での小児重症急性肝炎の発生について」  

 

 

 

 

 

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