令和6年度FETP初期導入研修2024 FETP Introductory Courseのご案内 [同期間中に開催される地方衛生研究所サーベイランス業務従事者研修の情報を含む]
令和6年度FETP初期導入研修は下記の日程により実施致します。
なお、この導入研修は、原則として新規FETP研修員を対象に、On the Job Training 開始前に基礎的な知識を得るために開催するものです。そのため、内容はFETP研修員を念頭としたものが主体となりますが、一部の講義は当該研修員以外にも参考になる内容を含むため公開するものです。ご理解のほど宜しくお願い致します。
日時:令和6年4月1日(月)~12日(金)
及び5月7日(火)~17日(金)
[うち4月11日(木)・12日(金)の2日間は地方衛生研究所サーベイランス業務従事者研修会として希望者はZoomでの参加可能]
開催方法:オンライン講義(外部聴講者)
研修内容:
・実地疫学、感染症疫学の基礎
・感染症サーベイランス
・アウトブレイク調査手法
・感染症各論
・関連法規
等
参加条件:
・地方衛生研究所からは各所から先着1名まで
・地方衛生研究所以外の自治体(都道府県、政令市、中核市、特別区、保健所設置市)からは、地方衛生研究所とは別に先着2名まで
・大学等において感染症対策の診療・教育に従事している者(同一施設からは先着3名まで)
・原則的に全ての講義に参加する意思のある者
申込方法:
下記のURLより申し込みをお願い致します
https://v2.nex-pro.com/campaign/64484/apply
外部からのメールが受け取り可能なメールアドレスでご登録をお願い致します
(認証完了までに数日~1週間程度頂戴いたします)
申込期間:
2024年3月5日10:00~3月27日18:00
申込期限を過ぎた場合は受付致しませんので、ご了承ください
注意事項:
・令和6年度研修スケジュール
- 2024 FETP Introductory Course 前半
FETP Introductory Course 2024 Agenda 前半(外部受講者用)
- 2024 FETP Introductory Course 後半
FETP Introductory Course 2024 Agenda 後半(外部受講者用)
- 2024 地方衛生研究所サーベイランス業務従事者研修
・(参考)昨年度の研修スケジュール:
FETP Introductory Course 2023 Agenda(外部受講者用)
・今般の事情により講義内容および講師は予告なく急遽変更になることがあります
・PCを使用する事がありますので、お持ちの方はご持参ください
・申込が定数に達した場合、締切前に受付を終了することがあります
2024.3.5 第8週(2/19~2/25)データを掲載しました。
※2015年からはCSVデータのみの更新となります。 2015年からのIDWRの変更についてはこちら から。
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■全数把握疾患、報告数、累積報告数、都道府県別 | ||
一~五類感染症の全数把握疾患についての各週の報告数、および当年第1週からの累積報告数です。 |
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■定点把握疾患(週報告)、報告数、定点当たり報告数、都道府県別 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の報告数、および定点当たり報告数です。 | ||
■定点把握疾患(週報告)、累積報告数、定点当たり累積報告数、都道府県別 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の、当年第1週からの累積報告数、および定点当たり報告数です。 ※累積報告数は再集計されています。 |
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■疾病毎定点当たり報告数 ~過去10年間との比較~ | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の過去10年間の定点当たり報告数です。 | ||
■定点把握疾患(週報告)、(1週から当該週まで)報告数・定点当り報告数 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の、当年1週から当該週までの各週の報告数、および定点当たり報告数です。 ※報告数・累積報告数は再集計されています。 |
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■動物疾患、報告数、累積報告数、都道府県別 | ||
獣医師が届出を行う感染症と対象動物についての各週の報告数、および当年第1週からの累積報告数です。 ※累積報告数は再集計されています。 |
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2024年第7週(第7号)
(2月12日~2月18日) 発生動向総覧/感染症関連情報〔病原体情報/海外感染症情報/その他〕〔2024年3月1日発行〕
※2015年からのIDWRの変更についてはこちらから。
ヒストプラスマ症はHistoplasma spp.(ヒストプラスマ属菌)による感染症であり, 近年診断症例数が増加している。カプスラーツム型ヒストプラスマ症(H. capsulatumによる)の流行地の中心は米国中央部のミシシッピ渓谷からオハイオ渓谷である。その他の国・地域(中南米, 東南アジア, オーストラリア, ヨーロッパなど)にも広範囲・散発的に流行地がみられる。一方, ズボアジィ型ヒストプラスマ症(H. duboisiiによる)は, 中部および東部アフリカ(特にウガンダ, ケニア, ガボン, コンゴ共和国, コンゴ民主共和国)などの特定地域でみられる。ズボアジィ型ヒストプラスマ症は皮膚, 骨, 軟部組織が病変部位となることが多い。皮膚病変は潰瘍をともなう多発性丘疹が多い。骨病変は無痛性で, 多発性であることが多い。播種型は多臓器を侵し, 極めて予後不良である。
クリプトコックス症は, クリプトコックス属が原因真菌である感染症であり, 土壌など環境中に存在する真菌の経気道的な吸引が最も一般的な感染経路である1)。ヒト-ヒト感染はないと報告されている。経気道的な吸引に続発する肺感染症が最も多くみられる病型であるが, 呼吸器等の感染部位から中枢神経系あるいは全身性に播種した症例を播種性クリプトコックス症と呼び, 感染症法に基づく5類感染症の全数把握対象疾患に定められ, 診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出ることが規定されている。届出基準には血液, 脳脊髄液など通常無菌である検体からのクリプトコックス属の分離・同定, 病理組織学的診断, ラテックス凝集法によるクリプトコックス莢膜抗原陽性例などが含まれ, 詳細はhttps://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-140912-3.htmlに記載されている。
今回, 国内初のCandida auris(C. auris)血症を経験したので報告する1)。
特に既往のない71歳男性。転院5カ月前(2020年)にフィリピンセブ島に語学留学をしていた。転院2カ月前に, 転倒を契機にした第12胸椎圧迫骨折および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断で現地医療機関に入院した。重症COVID-19の診断で, 気管挿管・人工呼吸器による管理が開始された。転院1カ月前に多剤耐性アシネトバクター属菌(MDRA)による人工呼吸器関連肺炎を発症した。同時期に心肺停止となり, 自己心拍再開後, バスキュラーアクセス+末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)を挿入され, 血液透析が開始された。最期の時を地元で過ごさせたいという家族の希望に応じて, 国際医療搬送を行った。