国立感染症研究所

掲載日:2023年9月29日

8月 18 日に公表した当所職員の腸チフス感染事案については、当所病原体等取扱安全監視委員会による感染原因等の調査が行われた結果、同職員が検査・研究を行っていた実験室内での曝露による感染と判断されましたのでお知らせいたします。

同職員は現在入院中であるものの回復に向かっており、また、本事案に起因する二 次感染は確認されておらず、新宿区保健所による積極的疫学調査において健康観察対 象者全員の陰性が示されています。

なお、現在当該実験室は使用を中止しており、安全確認が完了した後、使用を再開 する予定です。

また、病原体等取扱安全監視委員会による調査結果等を踏まえ、当所バイオリスク 管理委員会においてとりまとめられた再発防止策案に基づき、当所として再発防止策 をただちに実行することとしました。病原体等取扱安全監視委員会調査報告書とバイオリスク管理委員会より提案された再発防止策案を、以下にご報告いたします。

国民の皆様にはご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今回示された再発防止策案に則り、今後、より安全な研究の実施に努めてまいります。

 

国立感染症研究所職員の腸チフス感染に関する調査結果及び再発防止策について (プレスリリース)

BSL2 チフス菌実験室への臨時立入査察を踏まえた改善について

チフス菌 BSL2 実験室内曝露事故発生を踏まえた再発防止策案について

参考資料1 BSL2実験室使用法点検チェックリスト

参考資料2 BSL2実験室使用マニュアル作成ガイダンス

参考資料3 BSL2実験室使用マニュアル適切性確認シート

参考資料4 チフス菌のリスク評価の再検討のための資料

BSL2 チフス菌実験室内曝露事故発生を踏まえた感染研としての対応

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