国立感染症研究所

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無菌性髄膜炎患者からのウイルスの検出, 2017年末現在

(IASR Vol. 39 p89-90: 2018年6月号)

無菌性髄膜炎は, 急性に発症する発熱, 頭痛, 嘔吐が主な症状として知られるが, 項部硬直, ケルニッヒ徴候などの髄膜刺激徴候を認めることもある。ただし, 新生児や乳児ではこれらの症状が明らかでないことも多い。細菌性髄膜炎との鑑別は臨床的に極めて重要であり, 髄液から細菌が検出されないことに加えて, 髄液検査における髄液初圧, 細胞数と分画, 髄液糖/血糖比, 蛋白量等が鑑別に用いられる。無菌性髄膜炎は多様な病原体がその原因となり, ウイルス性ではエンテロウイルスが最も多く, 次にムンプスウイルスが多いとされる。ヒトから検出されるエンテロウイルスは4つのspecies(Enterovirus A~D)に分類されるが, 無菌性髄膜炎患者からの検出頻度が高いのはEnterovirus B(エコーウイルス, コクサッキーウイルスB群等)で, 次にEnterovirus A〔エンテロウイルスA71(EV-A71)等〕である。

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