発生動向総覧
〈第16週コメント〉 4月24日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 354例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例
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菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:国内(都道府県不明)1例、インド1例
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腸管出血性大腸菌感染症15例(有症者9例、うちHUS なし)
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感染地域:国内15例 国内の感染地域:佐賀県4例、宮崎県2例、北海道1例、茨城県1例、山梨県1例、愛知県1例、兵庫県1例、広島県1例、福岡県1例、不明2例 年齢群:2歳(1例)、3歳(1例)、8歳(1例)、10代(3例)、20代(5例)、60代(3例)、70代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(3例)、O157 VT2(3例)、O91 VT1(2例)、O1 VT2(1例)、O18 VT不明(1例)、O121 VT2(1例)、O145 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:208例(有症者140例、うちHUS 7例.死亡なし)
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腸チフス2例(感染地域:インド1例、バングラデシュ1例) パラチフス3例(感染地域:インド2例、インドネシア1例) |
4類感染症: |
E型肝炎5例
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感染地域:宮城県1例_感染源:ブタ肉(レバー) 感染地域:茨城県1例_感染源:不明 感染地域:千葉県1例_感染源:焼き鳥 感染地域:東京都1例_感染源:不明 感染地域:国内(都道府県不明)1例_感染源:モツ/サザエ
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A型肝炎2例〔感染地域:国内(都道府県不明)2例〕 Q熱1例(感染地域:千葉県_感染源:猫)
重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:山口県(2013年4月発症) 年齢群:60代.死亡
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つつが虫病2例(感染地域:福島県2例) デング熱4例(感染地域:インドネシア3例、ブラジル1例) 日本紅斑熱1例(感染地域:宮崎県)
レジオネラ症5例(肺炎型5例)
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感染地域:北海道1例、福井県1例、岐阜県1例、三重県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:60代(2例)、70代(1例)、90代(2例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:鹿児島県_感染源:不明) |
5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都2例、大阪府2例、宮城県1例、岐阜県1例、福岡県/東南アジア1例、タイ2例、エジプト1例 感染経路:経口感染3例、性的接触3例(異性間2例、異性間・同性間不明1例)、不明4例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、同性間1例)
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急性脳炎2例 |
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病原体不明2例_年齢群:0歳(1例)、50代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例(孤発性プリオン病古典型2例)
後天性免疫不全症候群25例(AIDS 4例、無症候19例、その他2例) |
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感染地域:国内23例、タイ2例 感染経路:性的接触23例(異性間6例、同性間16例、異性/同性間1例)、不明2例
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ジアルジア症2例(感染地域:埼玉県1例、岐阜県1例)
侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(肺炎_菌検出検体:血液) |
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年齢群:70代
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侵襲性肺炎球菌感染症18例〔うち、肺炎8例、髄膜炎1例(重複なし)_菌検出検体:血液17例、血液・髄液1例〕〕 |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(4例)、2歳(1例)、30代(1例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(3例)、70歳(2例)、80代(3例)
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先天性風しん症候群2例(感染地域:神奈川県1例、愛知県1例) 梅毒10例(早期顕症I期3例、早期顕症II期1例、先天梅毒1例、無症候5例) 破傷風2例〔年齢群:15~19歳(2例)〕
風しん534例(検査診断例362例、臨床診断例172例) |
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感染地域:東京都106例、大阪府94例、兵庫県47例、神奈川県46例、千葉県29例、埼玉県14例、鹿児島県12例、愛知県8例、福岡県8例、宮城県5例、茨城県4例、長野県4例、滋賀県4例、和歌山県4例、島根県4例、富山県3例、三重県3例、熊本県3例、群馬県2例、静岡県2例、京都府2例、広島県2例、香川県2例、北海道1例、栃木県1例、新潟県1例、石川県1例、山梨県1例、岐阜県1例、奈良県1例、徳島県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)114例、国内・国外不明3例 年齢群:0歳(6例)、1歳(12例)、2歳(2例)、3歳(2例)、4歳(2例)、5~9歳(6例)、10~14歳(16例)、15~19歳(34例)、20~24歳(74例)、25~29歳(62例)、30~34歳(77例)、35~39歳(90例)、40代(98例)、50代(41例)、60代(11例)、70代(1例) 累積報告数:4,763例(検査診断例3,465例、臨床診断例1,298例)
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麻しん8例〔麻しん(検査診断例4例、臨床診断例3例)、修飾麻しん1例〕
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感染地域:埼玉県3例、東京都2例、栃木県1例、千葉県1例、神奈川県1例 年齢群:1歳(1例)、10~14歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(2例)、40代(2例) 累積報告数:107例〔麻しん(検査診断例39例、臨床診断例42例)、修飾麻しん26例〕
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(補)2012年第16週から2013年第15週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. flexneri(B群)_感染地域:東京都〕、E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、重症熱性血小板減少症候群1例〔感染地域:高知県(2012年発症)〕、つつが虫病1例(感染地域:茨城県)、急性脳炎7例〔ムンプスウイルス1例_年齢群:5~9歳.ヘルペスウイルス1例_年齢群:80代.ロタウイルス1例_年齢群:1歳.水痘帯状疱疹ウイルス1例_年齢群:1歳.風しんウイルス1例_年齢群:25~29歳.病原体不明2例_年齢群:10~14歳(1例)、40代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(20~24歳)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(7.64)、石川県(7.58)、山口県(7.13)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は549例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約83%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では宮崎県(1.25)、佐賀県(0.83)、山形県(0.77)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では石川県(5.10)、富山県(4.24)、新潟県(4.00)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では大分県(17.22)、島根県(14.00)、新潟県(13.67)が多い。水痘の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では熊本県(2.36)、愛媛県(2.30)、山口県(2.06)、宮崎県(2.06)が多い。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では沖縄県(4.65)、島根県(3.61)、福岡県(2.17)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では富山県(1.00)、新潟県(0.47)、岩手県(0.38)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では高知県(0.10)、沖縄県(0.06)、鳥取県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では佐賀県(0.65)、長崎県(0.45)、沖縄県(0.24)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では秋田県(1.20)、福井県(1.05)、岩手県(1.00)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では石川県(2.40)、福島県(2.00)、沖縄県(1.86)が多い。
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