ウイルス第二部が担当するウイルスは主として消化器系疾患の原因ウイルスです。具体的には下痢症ウイルス(ノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルスなど)、腸管感染ウイルス(ポリオウイルス含むエンテロウイルスや手足口病やヘルパンギーナを起こすコクサッキーウイルスなど)、及び6種類の肝炎ウイルス(A型、B型、C型、D型、E型)を担当しています。これら広範なウイルスを5つの室で分担してカバーしております。ワクチンの品質管理では、ポリオワクチン、ロタウイルスワクチン、A型とB型肝炎ワクチンの検定を担当しています。依頼検査もウイルス二部の重要な役割で、行政検査としては肝炎ウイルスでは年間1000件前後、さらにWHO世界特殊ラボ(GSL)として、西太平洋地区から出るポリオウイルス検体を1000-2000件程度、検査しております。

 研究においては、担当するウイルスおよびワクチンに関して基礎的アプローチはもとより応用研究も行なっております。基礎的研究ではウイルス学および感染症学領域だけでなく、分子生物学、細胞生物学、構造生物学、分子疫学などに関する研究成果をあげています。その成果は原著論文や国内外の学会発表として発信しています。また、担当するウイルス感染症の検査法、診断法の開発および改良にも取り組んでいます。さらに新規ワクチンや抗ウイルス薬の開発研究もおこなっています。この基礎的および応用研究能力を基盤として、国内の地方衛生研究所、大学、病院と連携し、さらに国外の研究機関、WHOとも連携して担当する感染症の制御を目指しております。

 担当するウイルスに関する業務や研究内容に関しては当ホームページや年報を御参照いただきたいと思います。不十分なところが多いと思いますが、順次充実させていきたいと思います。ウイルス第二部においては職員とともに、連携大学、大学院、共同研究先などの研修生、研究員が国内外より集い、業務および研究を推進しています。

 研究内容、共同研究のお問い合わせなどはadmin-v2db[at mark]nih.go.jpまで御願いいたします。

 

ウイルス第二部

部長 五十川 正記

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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