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スペインにおけるクリミア・コンゴ出血熱(ECDCリスク評価:2016年9月8日現在)

(IASR Vol. 37 p.258: 2016年12月号)

2016年8月31日,スペインのマドリードにある自治コミュニティより2例のクリミア・コンゴ出血熱(CCHF)症例の報告がなされた。最初の1例は62歳の男性で,スペイン国内のÁvila州において,CCHFウイルスへの曝露があった可能性が考えられている。2例目は1例目が入院した集中治療室において当該患者の診療にあたった50歳の医療従事者である。これらの患者はヨーロッパの南西部に位置するスペインにおいては初めての国内例であることから,ECDCは本事例に関して迅速なリスク評価を発出した。

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