発生動向総覧
〈第22週コメント〉 6月6日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 429例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢1例
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菌種:S. flexneri (B群)_感染地域:東京都
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腸管出血性大腸菌感染症82例(有症者59例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内80例、中国1例*、韓国1例 国内の感染地域:大阪府33例**、佐賀県12例***、熊本県7例、和歌山県6例、愛知県3例、広島県2例、福岡県2例、宮崎県2例、北海道1例、岩手県1例、埼玉県1例、新潟県1例、静岡県1例、兵庫県1例、島根県1例、山口県1例、香川県1例、不明4例 * 第21週に報告のあった同一ツアー参加者(O145 VT2) ** 保育所で発生した食中毒関連(O26 VT1) *** 障害福祉施設等での集団発生関連(O103 VT1)を含む 年齢群:1歳(7例)、2歳(12例)、3歳(6例)、4歳(7例)、5歳(5例)、6歳(1例)、7歳(2例)、8歳(2例)、9歳(2例)、10代(8例)、20代(12例)、30代(4例)、40代(6例)、50代(3例)、60代(2例)、70代(2例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(44例)、O157 VT1・VT2(17例)、O103 VT1(7例)、O111 VT1・VT2(5例)、O26 VT1・VT2(2例)、O111 VT1(2例)、O157 VT2(2例)、O157 VT不明(2例)、O145 VT2(1例) 累積報告数:432例(有症者255例、うちHUS 10例.死亡2例)
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4類感染症: |
E型肝炎1例(感染地域:北海道_感染源:不明)
A型肝炎4例
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感染地域:大分県1例、国内(都道府県不明)2例、フィリピン1例
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オウム病1例
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感染地域:大阪府_感染源:ペットショップまたは飼育中の鳥
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つつが虫病15例
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感染地域:秋田県5例、山形県3例、岩手県2例、青森県1例、宮城県1例、福島県1例、新潟県1例、長崎県1例
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デング熱1例(感染地域:フィリピン) 日本紅斑熱2例(感染地域:和歌山県1例、愛媛県1例) ライム病1例(感染地域:北海道)
レジオネラ症22例(肺炎型20例、ポンティアック型2例)
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感染地域:神奈川県3例、宮城県2例、群馬県2例、富山県2例、石川県2例、岐阜県2例、北海道1例(温泉)、千葉県1例、東京都1例、三重県1例、大阪府1例、山口県1例、熊本県1例(温泉)、国内(都道府県不明)2例(うち1例温泉) 年齢群:40代(2例)、50代(3例)、60代(7例)、70代(6例)、80代(3例)、90代(1例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:高知県_感染源:水田) |
5類感染症: |
アメーバ赤痢12例(腸管アメーバ症11例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:岡山県2例、北海道1例、東京都1例、愛知県1例、滋賀県1例、国内(都道府県不明)3例、韓国1例、国内・国外不明2例 感染経路:経口感染2例、性的接触2例(異性間2例)、不明8例
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ウイルス性肝炎3例 |
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B型3例_感染経路:性的接触3例(異性間1例、同性間2例)
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急性脳炎2例 |
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病原体不明2例_年齢群:1歳(1例)、6歳(1例)
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:0歳(1例)、60代(1例.死亡)、80代(1例.死亡)、90代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群21例(AIDS 8例、無症候7例、その他6例) |
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感染地域:国内17例、タイ1例、ブラジル1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触16例(異性間3例、同性間13例)、性的接触(異性間)/静注薬物使用1例、不明4例
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ジアルジア症1例(感染地域:大阪府) 梅毒15例(早期顕症I期2例、早期顕症II期6例、無症候7例) 破傷風2例(年齢群:80代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例
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遺伝子型:VanC 1例_菌検出検体:血液 遺伝子型:不明1例_菌検出検体:便
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風しん35例(検査診断例15例、臨床診断例20例)
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感染地域:兵庫県15例、神奈川県3例、群馬県2例、滋賀県2例、大阪府2例、宮城県1例、東京都1例、京都府1例、奈良県1例、福岡県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)5例 年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、10~14歳(1例)、15~19歳(1例)、20~24歳(5例)、25~29歳(8例)、30~34歳(5例)、35~39歳(8例)、40代(3例)、50代(1例)、60代(1例) 累積報告数:266例(検査診断例184例、臨床診断例82例)
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麻しん8例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例5例)〕
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感染地域:福島県2例、大阪府2例、埼玉県1例、神奈川県1例、兵庫県1例、広島県1例 年齢群:5~9歳(1例)、15~19歳(2例)、20~24歳(2例)、25~29歳(2例)、40代(1例) 累積報告数:133例〔麻しん(検査診断例80例、臨床診断例29例)、修飾麻しん(検査診断例24例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):52例 D4:5例_感染地域:千葉県1例、東京都1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:37例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ1例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:2例_感染地域:福島県2例
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(補)2012年第21週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. sonnei(D群)_感染地域:沖縄県〕、デング熱1例(デング出血熱_感染地域:フィリピン)、急性脳炎1例(水痘・帯状疱疹ウイルス_年齢群:1歳)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔30代(2例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症3例(遺伝子型:VanC 3例_菌検出検体:血液3例)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第6週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(6.79)、熊本県(1.45)、宮崎県(1.08)、鹿児島県(0.86)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は381例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では福岡県(1.02)、佐賀県(0.96)、徳島県(0.92)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では富山県(5.24)、大分県(5.19)、福井県(4.73)、宮崎県(4.61)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では香川県(16.2)、山形県(14.0)、兵庫県(13.6)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では高知県(2.70)、福岡県(2.23)、山形県(2.00)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では福井県(1.64)、青森県(1.15)、沖縄県(0.94)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では高知県(1.13)、岩手県(0.70)、鳥取県(0.63)が多い。百日咳の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では高知県(0.67)、岩手県(0.25)、鳥取県(0.21)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では宮崎県(1.81)、三重県(1.49)、佐賀県(1.43)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岩手県(1.93)、大分県(1.72)、山梨県(1.25)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では埼玉県(2.56)、愛知県(2.54)、岐阜県(2.40)、栃木県(2.29)が多い。
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