発生動向総覧
〈第48週コメント〉 12月5日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 329例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢3例
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:カンボジア S. sonnei (D群)2例_感染地域:インドネシア1例、インドネシア/韓国1例
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腸管出血性大腸菌感染症46例(有症者22例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内42例、トルコ2例、ハワイ1例、国内・国外不明1例 国内の感染地域:千葉県15例、福岡県6例、埼玉県3例、広島県2例、宮城県1例、秋田県1例、茨城県1例、神奈川県1例、長野県1例、京都府1例、大阪府1例、兵庫県1例、岡山県1例、長崎県1例、大分県1例、宮崎県1例、不明4例 年齢群:1歳(1例)、2歳(2例)、3歳(1例)*、4歳(4例)、6歳(2例)、7歳(2例)、8歳(2例)、9歳(2例)、10代(5例)、20代(5例)、30代(8例)、40代(2例)、50代(2例)、60代(5例)、70代(2例)、80代(1例) * 感染原因として、牛レバー(加熱用)の生食が報告されている。 血清型・毒素型:O26 VT1(18例)、O157 VT1・VT2(9例)、O157 VT2(5例)、O157 VT1(4例)、O121 VT2(3例)、O91 VT1・VT2(2例)、O91 VT2(2例)、O157 VT不明(2例)、O111 VT不明(1例) 累積報告数:3,660例(有症者2,299例、うちHUS 91例.死亡9例)
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4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域:国内(都道府県不明)2例_感染源:不明2例
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A型肝炎1例〔感染地域:福岡県(死亡)〕 エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)
つつが虫病24例
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感染地域:宮崎県6例、鹿児島県4例、千葉県3例、福岡県3例、群馬県2例、静岡県2例、広島県2例、岩手県1例、神奈川県1例
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デング熱6例(デング熱5例、デング出血熱1例)
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感染地域:フィリピン2例、インドネシア1例、タイ1例、インド1例、スリランカ1例
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マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ザンビア)
レジオネラ症22例(肺炎型22例)
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感染地域:千葉県3例(うち1例温泉)、大阪府3例、埼玉県2例、富山県2例、愛知県2例、静岡県1例、兵庫県1例、岡山県1例、広島県1例、福岡県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)4例(うち2例温泉) 年齢群:10代(1例)、40代(1例)、50代(1例)、60代(6例)、70代(7例)、80代(3例)、90代(3例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:マレーシア_感染源:淡水) |
5類感染症: |
アメーバ赤痢18例(腸管アメーバ症14例、腸管外アメーバ症4例) |
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感染地域:東京都2例、宮城県1例、埼玉県1例、千葉県1例、愛知県1例、大阪府1例、福岡県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)7例、フィリピン2例 感染経路:経口感染6例、性的接触5例(異性間2例、同性間2例、異性間・同性間不明1例)、不明7例
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ウイルス性肝炎1例 |
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B型_感染経路:性的接触(異性間)
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急性脳炎3例 |
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病原体不明3例_年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)、10代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型2例 遺伝性プリオン病家族性1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔年齢群:50代(1例)、70代(1例)〕
後天性免疫不全症候群17例(AIDS 9例、無症候8例) |
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感染地域:国内13例、米国1例、国内・国外不明3例 感染経路:性的接触16例(異性間4例、同性間10例、異性/同性間2例)、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:千葉県) 梅毒9例(早期顕症I期3例、早期顕症II期3例、無症候3例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例 |
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遺伝子型:VanC 2例_菌検出検体:胆汁1例、創部1例
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風しん34例(検査診断例20例、臨床診断例14例) |
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感染地域:東京都14例、千葉県3例、大阪府2例、宮城県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、愛知県1例、兵庫県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)9例 年齢群:10~14歳(1例)、15~19歳(2例)、20~24歳(12例)、25~29歳(5例)、30~34歳(2例)、35~39歳(4例)、40代(7例)、50代(1例) 累積報告数:2,137例(検査診断例1,587例、臨床診断例550例)
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麻しん4例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例3例)〕
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感染地域:東京都1例、神奈川県1例、静岡県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、20~24歳(1例)、50代(1例) 累積報告数:284例〔麻しん(検査診断例140例、臨床診断例73例)、修飾麻しん(検査診断例71例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):66例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:45例_感染地域:愛知県19例、宮崎県7例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ2例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:7例_感染地域:福島県4例、東京都1例、中国1例、台湾1例
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(補)2012年第47週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. flexneri(B群)_感染地域:メキシコ〕、デング熱2例(感染地域:フィリピン1例、ハイチ1例)、日本紅斑熱2例(感染地域:三重県1例、鳥取県1例)、急性脳炎2例〔病原体不明2例_年齢群:7歳(1例)、40代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では佐賀県(4.28)、沖縄県(2.21)、千葉県(0.64)、岐阜県(0.62)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は3,712例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約71%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第45週以降増加が続いている。都道府県別では宮崎県(1.19)、佐賀県(0.87)、北海道(0.79)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では山口県(4.19)、石川県(3.24)、北海道(3.07)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第42週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では鹿児島県(37.42)、宮崎県(34.72)、福井県(33.59)、大分県(28.67)が多い。水痘の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では山形県(3.80)、宮崎県(3.58)、宮城県(3.57)が多い。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では茨城県(1.72)、秋田県(1.60)、山形県(1.40)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では岩手県(0.28)、愛媛県(0.16)、富山県(0.14)が多い。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では千葉県(0.08)、高知県(0.07)、鳥取県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第35週以降減少が続いている。都道府県別では香川県(0.43)、鳥取県(0.21)、島根県(0.17)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岩手県(1.50)、大分県(1.50)、山形県(1.33)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では青森県(4.83)、岩手県(4.11)、宮城県(3.92)が多い。
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