発生動向総覧
〈第21週コメント〉 5月28日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核414例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症32例(有症者25例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内32例 国内の感染地域:東京都5例、兵庫県4例、島根県3例、福岡県3例、千葉県2例、岐阜県2例、岡山県2例、栃木県1例、群馬県1例、神奈川県1例、石川県1例、大阪府1例、広島県1例、熊本県1例、不明4例 年齢群:1歳(3例)、3歳(1例)、5歳(1例)、6歳(1例)、7歳(1例)、10代(4例)、20代(3例)、30代(3例)、40代(5例)、50代(2例)、60代(8例) 血清型・毒素型:O26 VT1(9例)、O121 VT2(4例)、O157 VT1・VT2(4例)、O157 VT2(4例)、O103 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O145 VT2(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(7例) 累積報告数:396例(有症者281例、うちHUS 14例.死亡1例)
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パラチフス1例(感染地域:インドネシア/台湾) |
4類感染症: |
E型肝炎3例
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感染地域(感染源):東京都1例(鹿肉)、長野県1例(猪肉)、ベトナム1例(カキ)
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A型肝炎8例
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感染地域:福岡県3例、岡山県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)3例
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エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)
重症熱性血小板減少症候群2例
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感染地域:岡山県1例、高知県1例 年齢群:60代(1例)、70代(1例)
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つつが虫病6例(感染地域:秋田県2例、長野県2例、東京都1例、熊本県1例)
デング熱5例
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感染地域:マレーシア2例、インドネシア1例、スリランカ1例、マレーシア/インドネシア/東ティモール1例
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日本紅斑熱8例
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感染地域:鹿児島県2例、和歌山県1例、広島県1例、徳島県1例、香川県1例、長崎県1例、宮崎県1例
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マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ナイジェリア)
レジオネラ症23例(肺炎型23例)
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感染地域:石川県2例、静岡県2例、京都府2例、広島県2例、栃木県1例、埼玉県1例、千葉県1例、東京都1例、神奈川県1例、福井県1例、長野県1例、岐阜県1例、三重県1例、大阪府1例、兵庫県1例、福岡県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:30代(1例)、40代(3例)、50代(1例)、60代(11例)、70代(2例)、80代(3例)、90代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢21例(腸管アメーバ症20例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都6例、大阪府2例、埼玉県1例、長野県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)6例、インド1例、フィリピン1例、国外(国不明)1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触4例(異性間3例、同性間1例)、経口感染7例、性的接触(異性間)/経口感染1例、不明9例
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急性脳炎5例 |
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ロタウイルス1例_年齢群:9歳 病原体不明4例_年齢群:2歳(1例)、4歳(1例)、5歳(1例)、80代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例 |
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孤発性プリオン病古典型
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:50代(1例.死亡)、60代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群20例(AIDS 6例、無症候10例、その他4例) |
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感染地域:国内16例、韓国1例、国内・国外不明3例 感染経路:性的接触18例(異性間3例、同性間12例、異性/同性間2例、異性間・同性間不明1例)、不明2例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:4歳(1例)、90代(1例.死亡)
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侵襲性肺炎球菌感染症39例(菌検出検体:血液29例、血液・髄液8例、髄液2例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(3例)、3歳(4例)、30代(2例)、40代(4例)、50代(3例)、60代(9例)、70代(6例)、80代(6例)、90代(1例)
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梅毒27例(早期顕症I期3例、早期顕症II期9例、晩期顕症1例、無症候14例)
破傷風3例
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年齢群:40代(1例)、60代(2例)
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風しん3例(検査診断例3例)
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感染地域:東京都1例、大阪府1例、タイ1例 年齢群:25~29歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:200例(検査診断例129例、臨床診断例71例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例5例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:東京都1例、静岡県1例、和歌山県1例、国内(都道府県不明)1例、フィリピン2例 年齢群:5~9歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(3例)、30~34歳(1例) 累積報告数:343例〔麻しん(検査診断例257例、臨床診断例44例)、修飾麻しん42例〕
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(補)2013年第21週から2014年第20週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕、デング熱1例(感染地域:タイ)、日本紅斑熱2例(感染地域:三重県2例)、急性脳炎6例〔アデノウイルス1例_年齢群:0歳.ロタウイルス1例_年齢群:10代.病原体不明4例_年齢群:0歳(2例)、40代(1例)、70代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(30代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第17週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は沖縄県(7.64)、山形県(2.94)、岩手県(2.11)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は33例と前週と比較して増加した。17道府県から報告があり、年齢別では0歳(1例)、1~9歳(11例)、10代(2例)、20代(1例)、40代(3例)、50代(1例)、60代(6例)、70代(3例)、80歳以上(5例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は262例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約74%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は福井県(1.73)、鹿児島県(1.60)、石川県(1.59)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は新潟県(5.52)、福岡県(5.21)、鳥取県(5.00)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は愛媛県(15.35)、福井県(14.09)、大分県(12.89)である。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は宮崎県(2.39)、長野県(2.15)、富山県(2.03)である。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は宮崎県(2.64)、熊本県(2.48)、大分県(2.17)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は鳥取県(0.11)、長崎県(0.07)、宮崎県(0.06)、沖縄県(0.06)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は熊本県(3.32)、佐賀県(1.57)、山口県(0.96)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は宮城県(1.08)、富山県(1.00)、秋田県(0.63)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は減少した。43都道府県から300例報告があり、年齢別では0歳(43例)、1~4歳(207例)、5~9歳(36例)、10代(5例)、20代(1例)、30代(2例)、40代(2例)、60代(2例)、70歳以上(2例)であった。
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